あとがき
※ 休載について
まず最初に、二度にわたる長期休載を経て最後まで完結することができたのは、読者様のあたたかい励ましのメッセージのおかげです。長い間、ちゃんと待っててくださった方々、本当にありがとうございます!
2014年10月に投稿を開始して亀更新で連載し2015年10月から休載、一年半後の2017年4月に二話だけ更新して二度目の休載、それから約三年が経ち2020年3月に再開し完結にまで至りました。
一度目の休載は次男の妊娠で体調を崩し、絶対安静を言い渡され……、そのまま出産育児とバタバタしておりました。一年半が経ち、育児も落ち着いてきて再開……と思ったのですが、仕事復帰もあり、またバタバタと更新できない日々が続きました。本当に申し訳ありません。
最近は育児も仕事も落ち着いてきて、(っといっても三年もかかってしまいましたが)読書をする時間を確保できるようになり、ネット小説を読んだりしていて、そういえば私も書きかけの小説があったんだっけ……っと「imitation kiss」のことを思い出し。
半分くらいは、このまま完結できなくてもいいかなって考えている自分もいましたが、小説家になろうで小説を投稿する中で、作品を完結させることを最低限の目標にしていたので、やっぱり、いつかは完結させたいって気持ちも、ほんのちょっと残っていたのです。
スマフォの普及でパソコンを開くこともほとんどなくなり、まずは、スマフォで「imitation kiss」を読み返すことから始めました。なにに驚くって、書き始めた頃から六年も経っていて、時代背景の違いに驚きつつ、思い切ってパソコンを開き、小説のデータを開き、続きを書き始めました。
私は、プロットはそこそこに、思い付きのままだったり、キャラがどんどん動いていってくれるのを、勢いにまかせて文章にするので、ストーリーの正誤性のために、数話ストックをした状態で更新をしています。
三年前から書き途中だった「imitation kiss」は二話分のストックがあり、そこからずれないように話を書き進めていきました。
三年も全く忘れ去っていたはずなのに、意外とスムーズに主人公たちが動いていってくれて、ビックリの連続でした。
※ ストーリーについて
あとがきって、だいたい完結まで書きあげた勢いのまま、作品への思い入れやもっとこうしたかった、こういうのを伝えたかったって書くのですが。
なにぶん、書き始めてから年月があまりにも経ってしまい、なにを語ったらいいのか、ちょっと戸惑っているところです。
この「imitation kiss」という話は、とにかく弓道部のお話を書きたい!! っという思いから書き始めました。
学生時代、弓道部の経験もあり、でも、弓道のお話って少ないなぁとか、たまにドラマや漫画で弓道が描かれてても、「おっと、弓を持つ手が違っちゃってるんですけど!?」なんてビックリすることが多々ありました。
綾瀬はるかさん主演の「冬空に月は輝く」という一時間ドラマでは弓道が描かれて、ちょっと切なくてとても印象に残っています。
とにかく弓道メインのお話っていう主軸でそれになにか加えようって考えた時に、「部内恋愛禁止」はどうかなっと思いついて、この話を書き始めました。
部内恋愛禁止って設定にじれじれした展開が続き、どこで決着をつけようかとても悩みました。
最初の予定では、神矢先輩が卒業するくらいかなぁ、なんて考えていたりもしましたが、一年半我慢してたんですから……、引退したら、もう気持ちを伝えないなんてできませんでした!
神矢先輩が夏祭りで告白する第65話で完結でも良かったのですが。
ここまで「部内恋愛禁止」という部則のせいで、じれじれしていたのに、「はいこれで終わり! ハッピーエンド」という訳にはいかないかなと思いました。
深凪はちょっと鈍い所もあって、神矢先輩が自分を好きとは気づいていなくて、初恋の相手イコール自分と分かっていないんですよね。
そのことに逆に、見ている周りがやきもきして、でも「部内恋愛禁止」だから下手に口出しも出来なくてって状態です。なので、第57話は実は第69話の伏線だったりします。
間があいているのに、そのあたりをしっかり回収できて良かったなぁと思います。
※ for Thank you!
弓道を知ってもらえたらいいなという気持ちと、弓道つながりの豆情報をちょっとちりばめた「imitation kiss」は、私の大好きで大切な話になりました。
青春を思い出すような、じれじれ、やきもち、そしてドキドキするお話にできたかなぁと、思います。
二度の休載で六年にわたる亀以下の更新でしたが、なんとか完結できたのは、読んでくださる読者様のおかげです。
「待っていたよ!」っと言ってくださった一言に、本当に励まされました。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
本当にたくさんの方に読んで頂き、感謝です!
最後に、毎日、新型コロナウィルス感染についてたくさんのニュースが流れています。
私自身も、今週末は外出を控え、好きな作家さんの本を読んで過ごす予定です。
他人事、自分は関係ないではなく、見えない敵はすぐ近くにいると思って、一人一人が慎重な行動をとってくださることを切に願うとともに、一日も早い終息を願っています。
2020.3.24 滝沢美月




