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黒音と白奈  作者: nakada
第7章
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66/78

66.解決編、その後

私は結論を口にした。

「つまり、ディスプレイの上のスマホ

 おそらくKeiさん自作の時計ソフト。

 あれがアリバイ工作のための仕掛けだった」


「そうなるね……」


白奈は最後のきんつばを見つめた。

「どうしよう」

「何が?」

「賄賂のきんつば食べちゃった」

「別に賄賂じゃないだろ」


私は呆れる。


「今夜のこと、美咲と唯さんに、LINEしておくよ」

「神奈川県警には?」

「連絡手段がない。

 思いっきり管轄外だ」

「だよねぇ」

白奈は腕を組む。

「でも伝えたいなぁ」

「まあな」

すると白奈がニヤリと笑った。

「任せといて」

嫌な予感がした。



神奈川県警

「失礼します」

捜査員が資料を持って部屋へ入る。

「叔母殺しの件ですが」

「どうした」

「特に進展ではないんですが……」

捜査員は苦笑しながらタブレットを差し出した。

「例のYouTube動画に妙なコメントが付きまして」

「コメント?」

「はい」

画面には、つい数分前に投稿されたコメントが表示されていた。

富山西署_渡辺&浜

『動画三十二分で六時間作業って計算合ってなくない?』

『六時間なら三十六分以上になると思うんだけど』


警視が沈黙する。

捜査員も沈黙する。

「……誰だこれ」

「さあ」

「渡辺&浜?」

「プロフィール画像は犬です」

「犬?」

「犬です」


(第七章 完)

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