表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/37

幕間B*  古の種族

 水棲の大型哺乳類から進化した古の種族たちのコミュニケーション手段は、歌であった。

 広大な宇宙を旅しながら、彼らは歌った。

 絶望的な孤独にさいなまれながら、あらたな仲間との出会いを請いねがう歌。

 歌は、恒星風にのり、星々の彼方へとひびき、超銀河団をこえ、ボイドをわたった。

 けれど、その歌へのいらえは……なかった。

 どれほどの刻をすごし、どれほどの銀河をわたっただろうか……。


 それでも、いらえはなかった。


 なかったのだ……。


 そして、彼らはついに知ったのだ。この宇宙には、自分たち以外にいっさいの知的生命体が存在していないことに――。



 その事実は、彼ら古の種族を根底から打ちのめした。

 ながいながい探索のなかで、異種の知的生命体の発見こそが、彼らのレゾンデーテルとなっていたのだ。


 ふかい絶望。

 そして、はげしい孤独。


 それは、種族全体の活力を失わせるほどものであった。

 全宇宙をおおいつくすほどの文明は、まるで陽光にきえる霜のように、はかなく崩壊していった。

 そして、あとは、ただ完全に滅び去るまでのながいながい黄昏の時――彼らは、ふたつの希望に種族のすべてをたくした。


 それは――。

この幕間劇は、もうちょっと後ろにずらすかもしれません。ぜんぶ、書き終えてから調整するつもりです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ