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イギリス海軍の疫病神  作者: 通りすがりの野良猫
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「やっちまったよ!」

ムルマンスクの哨戒任務を命ぜられたT級潜水艦は、任務達成します。

潜水艦の船殻を通じてフネが沈むあの嫌な音が聞こえてくる。

船乗りなら聞きたくない音である。


「やっちまったよ」「そのようですね」わが艦から発射された、魚雷は狙い誤らず旧式戦艦をムルマンスク港口で撃沈した。

比較的浅いところだから、サルベージできないことも無かろうが、すでに老朽化した先の大戦の艦艇だから、いくら露助でもやらないだろ。

港口付近でやったから、障害になるから解体するためのサルベージはあるかも知れないが。


「あれは旧名ロイヤルサブリンだよな。」


「はい、艦長。そう言えば、、、」


「そうさ、親父とじいさんが関わってた。じいさんはかま焚きだったが機関トラブルでユトランド沖海戦には参加できなかった。

死ぬ前まで悔しがってたよ。

親父はと言うと、退役前に艦長だったさ。

まだガキの頃親父に連れてってもらったフネだぞ。」


「それを、今、艦長が」


「そう言うこと。じいさんは、化けて出てきそうだし、親父に合わす顔ないさ。」


「任務ですけど、イギリス戦艦沈めたイギリス潜水艦の記録はたまりませんな。」

「あぁ、そうさ。でも俺がやんなきゃ誰かに殺られたろうしな。また万が一、輸送船やら襲われてもたまらんからな。」

「そう割りきるしかないですね」


「そうさ。航海日誌にはソ連戦艦アルハンゲリスクにMk8魚雷4本発射、うち二発命中し、撃沈したとだけ、記録してくれ。」


「了解です」


「気の重い戦果だが、俺たち以外に敵の戦艦を食ったサブマリナ―はわが海軍にいない。これは誇ろう!」


「そうですな。」


彼らは更なる戦果を求め北海の哨戒を続けるのであった。


史実ではこんなことなく、無事に返されましたが、運が悪かったら(>_<)

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