表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
イギリス海軍の疫病神  作者: 通りすがりの野良猫
82/208

CVー21ボクサー艦橋にて

イギリス海軍支援を命ぜられたアメリカ海軍のエセックス級空母でありますが、

「なんだこの騒ぎは」

「いや、上のほうがですね、正式な部隊配属前の母艦を使ってですね、新型機の実戦テストをしたい、ってことらしいんです。」

「それ、もうひとつ裏があるだろ?」

「やっぱ、わかりますよね。」

「みたらわかるよ」

「そうですよね、実は新型機のイギリス海軍への売り込みです。イギリス海軍の天敵みたいなドイツ大西洋艦隊を叩くこの機会に、活躍させたら、今後の売り込みに有利になりますからね」

「だろうな、あの会社は空軍はともかく海軍には採用実績無いに等しいからな」

CVー21ボクサーの艦橋では、艦長とエアボスが訓練で発進するダグラス社製のADー1スカイレーダーの離艦を眺めている。

単発単座の攻撃機としては異例の搭載量を持つ、艦上爆撃機と艦上雷撃機を兼ねる機体である。

シンプルな設計で拡張性を備えた機体で、後々もしぶとく使われる機体だ。

グロスシーブルーに塗られた機体は新品らしい輝きを放っている。

「艦長、こいつは以前捕獲したジャップのゼロやらオスカーと空戦してもなかなかいい働きしたらしいですよ。」

「そら、爆弾投下した後の状態ならな!でもかって、俺のいたホーネットに積んでたデバステーターなんてそのゼロに手荒く捻られたんだから!舐めたらだめだぜ!」

「今度は大丈夫です。あれがいますから。」

向こうには見慣れたF6Fよりいくぶん小柄な機体が発進を待っていた。

「F8Fベアキャット、グラマンの出してきた真のゼロキラーです。ダッシュ力で有名なフオッケウルフにも遜色ない性能を持ちます。

こいつらを束にして、トミーの空母と殴り込んだら、ドイツ野郎どもも太刀打ちできませんから!」「よし、イギリス空軍なんざに花を持たすことはない。我が艦の航空隊で食っちまおう!」

「そうですね、艦長ですから、、こうしてですね、、、」

ボクサー艦上で邪な相談が成されているのは知らないドイツ軍とイギリス軍であった。



アメリカ軍もなにやら思惑が

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ