イギリス第8軍情報部にて
イギリス第8軍はエジプトまで押し込まれて対応を協議しています
「それでは、これから現在我らが直面しております敵情について説明します。」
会議室では情報参謀が資料を指しつつ説明する。
「敵海軍がジブラルタルを無力化して以来、我が方の地中海におけるプレゼンスは低下しました。これにより敵の輸送力の回復は増加の一途をたどりました。
このため、本来我が方がエルアラメインで進行を止める予定が、敵の海上挺身隊と、独空軍降下猟兵とイタリア空挺師団の協力で突破され、現在の戦線エジプト国内にて戦闘することになりました。
現在の彼らの戦力は、第15と第21の二個機甲師団と新たに到着した戦闘団、約1個旅団相当、特殊作戦グループとして活動する空軍の降下猟兵旅団、それと戦力と士気の怪しいイタリア軍(^-^)の中でも真っ当な数個師団。
さらにドイツ軍より自由フランス軍が嫌いという、フランス軍の一部が協力している模様です。さらにチュニジアに増援軍の存在があります。
彼らの兵力は見ての通りですが、現実には額面以上の装甲車両を保有しており侮れません。
特に最近増援された戦闘団は新型戦車の試験部隊だった経歴から高い技術力をもち、わが軍からの捕獲車両を有効活用することができています。
また、装備する戦車も我方のM4戦車すら長距離で撃破しうる車両を揃えています。
次に敵の想定される可能行動です。
第1は、エルアラメイン港を拠点とした侵攻です。ここから補給ルートを伸ばしながらさらに、今後スエズ運河地区を狙うと思われます
第2の想定は、カイロの確保でしょう。
エジプトの首都を抑えることは、政治的にも大きな成果になります。
しかし、大都市での戦闘は歩兵、砲兵主体の戦闘になり、この面では比較的弱体な彼らには好まれないと思われます。
第3の想定は、現在地点て、補給を整えるです。現在の戦局は残念ながら彼らに主導権が握られているために、この選択はないと思われます。
以上の点から、第1の想定が最も採用される確率の高いものと思われます。
次は先に述べたドイツ軍兵力と、可能行動に対する我が方の計画です。
想定されるエルアラメインからのスエズ運河への「かえる飛び作戦」 への対応ですが、、、」
イギリス軍はエジプト国内に押し込まれて苦戦中であるが、カイロも 守りつつスエズ運河もという立場である。
限られた兵力で対応するにはきつい。
どうするか、である。
さあ史実以上に前進できたドイツアフリカ軍団、どうするやら




