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イギリス海軍の疫病神  作者: 通りすがりの野良猫
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アメリカ第3軍司令部にて

パットン将軍の前で、情報参謀が現在の状態を説明中ですが!

「以上が最近のイワンの動きです」

パットン将軍は、怪訝な顔をしている。

「つまり、俺たちの正面のイワンと南のジヤップたちの前にいるイワンは違う動きをしてるってことだな」


「そうです。我々の前にいるイワンは障害を作るにしても、戦車をダックインして、機動力を捨ててでも、固い陣地を作る気配ですね。

また、これに関連して、困った問題があります。


まもなく冬の訪れです。

季節の変わり目ですから、天候が安定せず、従来、我が軍司令部の貴重な情報源だった様々なレベルでの航空偵察が苦しくなりますから、余計に問題になります。


また降雪については策源地がサンクトペテルブルグである我々のほうが、影響受けやすくなってます。


燃料については、パイプラインの敷設を最優先したため、計画より少し遅いくらいでなんとかできていますが、補給幹線の道路の維持が大変で、他の補給、特に野砲の弾薬について不足気味です。


イワンのトーチカを潰すのに、予定の基数を越えて必要なためです。


先に述べた悪天候は、近接航空支援についても悪影響を及ぼしますから、比較的天候に影響されにくい野戦砲兵はこれからより必要になります。」


「つまり俺たちは、穴に籠るイワンたちを引きずりだしながら、前進するが、イワンの様子を探る航空偵察、叩くための航空支援、野戦砲兵の支援は雪やら悪天候でむしろ減る可能性があると言うわけだな」


「そうです将軍」

はっきり言い切った情報参謀は、勇猛果敢で知られる将軍から叱責を覚悟した。

しかし、将軍は、沈痛な表情で納得せざるを得ない感じである。

「俺にも、今の状態はよくわかった。しかし、南側は違う動きな訳だな?」


「そうです、以前の報告にもありました通り、敵は新式装備を与えた新たな部隊を主に南部の、ドイツ中央軍集団の側面を狙うように配置しています。」


「その場所こそジャップの支隊がいるとこだな」


「そうです」


「わかった。後一時間後、司令部要員と各師団長に集合かけろ。新たな作戦に関する指示を出すからな。」

「はい、閣下」


アメリカ第3軍の意図する新たな作戦が、我が日本陸軍ウクライナ支隊の運命にどう関わってくるかは、また後に説明するであろう。


一方、ソ連の秘密都市アルザマス16よりある、特殊な機材が発送され、NKVDから「製品を出荷、受領の用意をせよ」の電文が発信された。


MI6やOSSさらには、ドイツ軍情報部なども色めきたった。詳細は不明だが、とんでもない兵器のようである




このあとの作戦どうなりますやら

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