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イギリス海軍の疫病神  作者: 通りすがりの野良猫
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やっと買えました

ティーゲル戦車について日本陸軍は購入契約してましたが、ようやく納品されました

「やっと買えたのはいいけど」「こっちのほうがいいですよ」「でも、買ったのは新品、のはずなのに〜」


こんな会話をしてるのは、日本陸軍ウクライナ支隊である。

以前ドイツ国防軍から購入したティーゲルがよーやく届いた。

しかしである。

ドイツ側は、当時、「輸送できない」と勝手に武装親衛隊に渡してしまったのである。


しかし、黒海経由日本陸軍がウクライナに展開するようになってからは、「前に買ったティーゲルだけどね」って話が再度出てきて、駐ドイツ大使館も含めて、ごちゃごちゃあり、よーやく届いたのである。


「届いたのは中古とは言え、後期型ですから、各部が改良済みです。

また、部品、弾薬はただで供給されるように契約変更されてますから、これでいいですよ」


「それにあの頃買っても、我が軍には今のような牽引車やらなかったから宝の持ち腐れだったでしょ?」

「まあ、そうだな(^-^)」


ドイツ軍の重戦車大隊から派遣された教官達の元、訓練された乗員が操る、我が日本陸軍のティーゲルは、4式中戦車改などと共に出撃して、ISー3なんかと遭遇して冷や汗かきながらも、無事に赤の広場に到着して、後に日本陸軍ウクライナ支隊の一員として、パレードに参加する栄誉を受けるのである。


とは言えその間には、戦闘中のキャタピラーの交換に泣き、複合転輪にはさまった泥や氷に泣かされ、エンジントラブルに苦しみ、変速機の整備に苦労して、さらに威力はあるけど、日本人向きじゃないでっかい88ミリ砲弾の取り扱いに困り、冷えきったエンジンの再始動に頭を抱えたり、ありとあらゆる苦労や困難を克服しての、モスクワへの到着だけに、担当した整備中隊の喜びは大きなものだったとか。


戦後、このティーゲルはなんとか日本に持ち帰られ、今でも富士山麓の富士学校に展示されている。


史実では買ったものの輸送できなかったやつですな

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