目標「赤の広場」
さていよいよ地上戦も動きだし、わが日本陸軍も動きます
度重なる航空攻撃、Bー36投入によるウラル方面の疎開工場被爆による航空機減産と補充難は、アメリカ、ドイツ軍の同時攻勢さらに、追っかけて戦闘加入したイギリス軍に対する、ソ連空軍の反撃を低調なものにした。
そもそも、ウラル方面の防空から、兵力を引き抜き首都決戦に備えたこともあり、Bー36の跳梁を招いたのは大誤算であった。
殊勲賞ものの、スレッジハンマー作戦参加したBー36の帰還中、機内は大喜びである。
運よく、目標上空が十分に晴れ、風の影響もあまり当てにできない誘導装置の能力内に収まり、演習でも望めないくらいの精度で命中したからだ。
それも12000ポンド爆弾である。
ロシア語で「鉄の男」とかいうおっさんに、特殊鋼の爆弾をプレゼントするスレッジハンマー作戦だから、最高の皮肉である。
機内で傍受している限り、この攻撃は敵の指揮系統をも混乱させ、味方の総攻撃のチャンスを作り出したようである。
モニターしている味方の航空部隊の通信も大繁盛である。
Pー80CがHVARでTー34/85の縦隊を前線で捕捉してぶっ飛ばしている、航続距離の長いPー47Nももう少し戦線奥の鉄道や橋など襲っている。
こちらはまもなく、より強力なFー84Bに転換する予定である。
そしてまたウクライナに派遣されていた日本陸軍派遣隊も、いつの間にか、増えた装甲車両を伴い、友軍のドイツ軍の一翼を担い、前進中である。
装甲車両がなぜ増えたか?
答えは簡単。
捕獲した車両、特にアメリカ製のハーフトラックやジープ、一部の戦車などを、もともとの高い技術力(派遣されてから実戦的な環境でドイツ軍の修理技術など学んだのが効いているらしい)さらに多数捕獲した部品によりレストアできているからである。
結局、派遣後に送られた評価中の戦車 やらで戦車大隊を編成、さらに捕獲車両を含めて連隊相当の兵力になったので、「臨時ウクライナ支隊」が編成できている。
どう考えても、日本陸軍最強な戦車隊ができてしまったのである。
モスクワ戦最終段階でいよいよ活躍が見れそうである
史実でも日本陸軍は捕獲車両もうまく使えたから大丈夫でしょう




