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イギリス海軍の疫病神  作者: 通りすがりの野良猫
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スターリンみーつけた!

スターリンとその影武者が出入りする場所が突き止められたから、Bー36が差し向けられてます。

NKVD本部での協力者、各地の支部などに潜入した工作員などの情報から、スターリンの動きがある程度判明してきた。

スタフカ、NKVD本部、自身の別荘等、ようやく10箇所まで絞りこめたのである。


10箇所に絞りこめたのは十分意味のあることであった。

Bー36の1個飛行隊の定数と同じである。

「いるかいないかわからないが、同時に爆撃してみよう」

という、粗っぽいが、確率的には無理のない、爆撃作戦につながり、いささか無理なスケジュールであったが、マクディール空軍基地からBー36が発進したのは既述の通りである。


併せて今回はBー45も爆撃機として実戦テストに臨んでいる。

こちらは、各目標付近の最寄りの防空司令部を叩いて混乱させるのが目的である。


Bー36各機が目標上空に侵入し、爆撃航程の最終段階に入っている時、防空司令部はすでに大混乱していた。

実戦初参加のBー45が、最初はBー29と同様な速度、高度を意図的にゆっくり(乗員に言わせればハエが止まるような)来ていたのが急速に、高度も上げてきたもんだから、迎撃戦闘機に対する指示もすっかり遅れたのである。

自分たちの頭の上に、7トン近い爆弾を落とされては、自分たちを守るのが精一杯であった。

同じ頃に、「Bomb away!」のコールが各Bー36の爆撃手から上がると、限定的な範囲だが、誘導された12000ポンドの大型爆弾はソ連の大地に吸い込まれていく。


このあと、各地の方面軍からはスタフカに対する連絡が途絶したのを訝る、問い合わせが殺到するが、ようやく回答があったのは6時間を過ぎてであり、急行したNKVDの部隊からの報告であった。


「スタフカ壊滅。現在、各部署の機能復旧中である。指示をあるまで所定の命令を遂行せよ。」衝撃的内容であり、この内容は、数時間で前線のアメリカ第3軍にも達したのである。


同じ情報を受け止めた、イギリス軍が「さらなる情報を受けてから」と慎重な姿勢をとったのに対し、ちょうど翌日の作戦について打ち合わせ中であったパットン将軍は直ちに、威力偵察のための部隊を発進、させるに至り、併せてモスクワ南部にあるドイツ軍中央軍集団にも、連絡をしたのである。


折よく司令部で連絡をうけた、マンシュタイン将軍も、同様の見解で強力な威力偵察部隊を投入、さらに後続部隊を送り込む態勢に入ったのである。


双方とも、南北からの同時攻勢ならばソ連軍の反撃も分散せざるを得なくなり、互いに利益になると踏んだのである。


さらにアメリカ空軍、ドイツ空軍も、戦線奥深いところまで、阻止攻撃や近接支援攻撃を開始した。


これは、前線のソ連軍には半ば奇襲になり、一気に突破口が開いてしまう箇所もできてしまったのである。

これは前線のソ連軍がまもなく来る冬に備えて、陣地整備にマンパワーを投入、警戒陣地が手薄になったのも影響していたのである。


いつかは、と皆が予想していたモスクワへの突撃が今始まろうとしていたのである。


もっと近いとTー12クラウドメーカーが使えたのですが(^-^)。

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