幻のTuー4
ソ連に不時着したアメリカやイギリス機のうち、ある機体ををスターリンはコピーを命じたのですが(>_<)
さんざん、アメリカやドイツ、イギリスなどの機体がソ連を飛び回ると運悪く被弾しては不時着なんてケースもある。
我が国にでも、被弾損傷したソ連機を押収、戦前に今はなき西宮球場で展示した記録がある。(ちなみに主宰は朝日新聞だったはず)
ソ連では一番の大物はBー29であった。
先に述べたように低空飛行も多かったから比較的損傷少ないケースもあった。
「Bー29をコピーせよ」とスターリンからの命令がでる始末。
しかし、遠隔操作の銃座や、精密なレーダー、繊細なエンジンは、安易なコピーをなかなか許さない(>_<)。
とりあえず外観はよく似せた機体がTuー4として完成したが、量産先行型が初の攻撃に出たところ、銃座は動かない、エンジンのオーバーヒートなどのBー29の時の初期故障を見事にコピーしたため、目標たるサンクトペテルブルグにいくまでに脱落する機体が続出、さらに同じように先行量産型が投入されていたFー86に捕捉されさらに被害をだし、被弾し低空に降りたところをなんとキ109に撃たれて撃墜される始末。
(ついに防空戦闘機として戦果を上げたと日本人は大喜びしたそうな)
帰還した機体も予備部品不足、整備員の不慣れもあり、結局これっきりの出撃になったという。ただこのあともFー86の一定数を迎撃待機に付かせ拘束したりしたのは、ある意味「戦果」かもしれない。
史実でもあまり、ぱっとしない機体でしたな




