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イギリス海軍の疫病神  作者: 通りすがりの野良猫
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アルハンゲリスクに工作員潜入

アルハンゲリスクには先に潜入していた工作員がいて、すでに情報収集にあたっている。

様々な特殊部隊が出てきたところで、普通ならすごい作戦が展開し、ヒーローとかは敵の歩哨を倒して、、となるかも知れないが、そんなことばかりしているのが、特殊部隊ではないのである。


地味に「歩いている」だけに見えて、実際には現地にいる工作員に逢いにいく場合だったり、実は、破壊工作に使う爆薬をパンかごに隠して運んだり。


華やかな奇襲作戦の影で、それ以上の地味な作業を安全に行うのが大事なのである。


先に現地入りしていた工作員も、新たに赴任したNKVD職員として任務についている。

それも総務関連の職員として送り込まれている。

これは本部にいる、ドイツ側に寝返った官僚が裏で糸を引いているから、偽装工作は完璧である。


人事異動の時期にあわせて、工作員を潜入させ、成り済ましてアルハンゲリスク支局に赴任させたのである。

入局してまもない職員だが、上からの意向で異動したことを、暗に匂わせてある。


ならば彼の経歴などに詮索は無用と周囲からは考えられたのである。


かくしてアルハンゲリスクの支局の内情は筒抜けに入ってくるようになった。

単なる地方の部局と思うなかれ、様々な生の情報は、他のルートからの情報と照合すると貴重な情報に化けるのであった。


その一つが、ソ連軍のスパイの摘発であった。

アルハンゲリスクに来た情報に、「サンクトペテルブルグ」付近の監視哨からの報告があり、かつ本部の経理には「報酬」が計上されているのが判明した。

すでに英米軍の勢力圏内にある地域で「報酬」をはらうのは工作員に対してしか考えられない。

さらにこの報告書から、短波無線機が渡されていることなどを把握すると、イギリス軍通信隊が展開、電波発信次第、逆探する態勢をとり、数日後、おそらく準備完了を連絡したと思われる通信を傍受して、特定した。

なんとイギリス軍の補給部隊に スパイが紛れていたのである。しかも通信機材の整備隊に所属している軍曹であった。

Mi6は、このスパイを逆用し、欺瞞情報を流すことに利用することにした。


できることなら、スターリンと言う狸を穴から、いぶりだすことに使いたいと考えているのである。


さあどうしようである。



史実でも、様々な欺瞞作戦が行われてますな

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