奇襲だ!でも誰がどっからだ?
襲われたソ連軍基地は大混乱
ウクライナ北部、ゴムリの街にあるソ連軍基地は、真夜中に突然の奇襲を受けた。
まずは、外周を守る監視塔が銃撃された。
しかし、撃たれているのはどうやらDP軽機関銃であり、他にも使われている火器はどうもソ連製である。
守備隊が混乱していると、有刺鉄線からなる障害物は火薬を詰めたバンガローによる爆破で、数名が通れる通路が開かれた。
そこから、なにやら荷物を背負った部隊が突入、暗闇の中でも適切な射撃を短切に行い、ソ連軍の抵抗を排除していく。
真っ暗な中でも、ドイツ軍は突っ込んで行く。
今回はスピードが命、レーダーステーションは持参した無反動砲やパンツァーシュレックで爆砕している。それでも可能な範囲で情報収集したら撤退となる。
やってきた部隊はあのスコルツェニー大佐の鍛えたドイツ特殊部隊であり、彼らの背中にある荷物は初めてドイツがバンパイア計画で実現した暗視装置である。
赤外線を投光すると、その反射光で確認できるって寸法だ。
さらに彼らを運んできた車両こそが、FB器、つまり湿地車である。
元々は満州で使うつもりで開発された車両である。雪の上や水上、さらに泥濘地帯もクリアできる輸送車両としては、優れたものであるが、満州からも撤退したから、約200両ほど生産したこの車両もお蔵入りしてたのである。
今回の作戦は通れないと考えていた湿地は湿地車に曳かせた橇に隊員と装備を搭載して突破、夜で見えないはずなのは、
暗視装置で切り抜ける、技術的奇襲作戦になったのである。
さらにレーダーが無力化された後に黎明と共に空挺部隊が基地近郊に降下し挺身隊に合流して、空挺堡を確保した。
これに呼応して南部、中央軍集団はモスクワ目指した攻勢に出たのである。
作戦名は「タイフーン2」以前攻略できなかった雪辱を果たす命名である。
さあ南からも、本格的な侵攻作戦開始です




