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イギリス海軍の疫病神  作者: 通りすがりの野良猫
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第3軍作戦会議

アメリカ第3軍の作戦会議の模様を覗いてみると

「この作戦はイワンがイギリス軍を止めたタイミングがチャンスだ。


イワンは対戦車砲、地雷源、対戦車壕などの各種障害物、トーチカで保護した砲兵陣地なんぞを組み合わせた奥行きの深い防御陣地を作り、攻撃するイギリス軍の衝撃力を食い止めてから、奴らは 温存した予備兵力で反撃するだろう。


このタイミングを狙う。いいか?」

司令部に置かれた大きな地図の前でパットン将軍は部下等に、説明している。

「イギリス軍がイワンの鼻っ柱捕まえてる間に、こっちはケツを蹴飛ばす訳だ。」

「あと、ドイツ軍の作戦進捗だがどうですか?」

相手がドイツ軍だけに、多少気を使った物言いで、促すと、連絡将校がブリーフケースから一組の書類を提出し将軍に提示した。


ドイツ軍の作戦案の概要を見た将軍はにやりと笑い、「これはいい。さすがにドイツ参謀本部です、とよろしくおつたえください。特にこの戦闘団の活用は興味深いです。」

続けて、今度は補給について担当者に確認をする。

「予定通り集積してあるか?我が軍は機動力が命だからな。確実な補給を頼むぞ。」

「はい将軍。すでに定数を越えて用意してあります。」


実は、第3軍はあの手この手を駆使して、補給物資を確保しているのだ。「補給の確保のためなら人殺し以外何をやっても良い!俺が責任を取る」と将軍じきじきに命令されて、勢い込んだ補給部隊はさながら有名なシカゴのギャングのような勢いで補給物資を確保している。


特に有効だったのは、ドイツ軍を通じて、自由ウクライナ軍と「協力」関係を結んだことである。

サンクトペテルブルグに上陸して以来、得たソ連軍の物資は第3軍でも膨大な量になったが、これをまるごと、自由ウクライナ軍に提供したのである。


サンクトペテルブルグ自体に各種弾薬などの生産ラインもあったが、解放後もそこの労働者に、アメリカでは当たり前の賃金を提供したところ、奮起した労働者たちにより、予定以上の能率で生産されるようになったりしたのだ。


このような方法で膨大な装備、弾薬などを得ることができた自由ウクライナ軍は、全面的にアメリカ第3軍に協力するようになったのである。


具体的には補給物資を運ぶ鉄道網やら後方輸送の維持を受けもったのが大きかったと言われている。

運行だけでなく、鉄道施設の警備などにも兵力を提供してくれたので、米軍とドイツ軍などは自身の正面の敵にのみ専念できる環境ができたという。

またウクライナに前進している日本軍の小規模な部隊は、ドイツ軍と協力して大胆な挺身攻撃を実施して、後にパットン将軍じきじきに絶賛されることになる。


一方、第3軍からの提案でアイクが動いた結果、日米の海軍に大きな「変化」があったのも、この時期の戦局に大きな影響を与えたのである。

これについては章を改めて紹介したい。


なんか、イギリス軍もダシにしての作戦のようだし、軍の秩序もへったくれも無視しての作戦準備のようですが、結果はいかに?

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