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イギリス海軍の疫病神  作者: 通りすがりの野良猫
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元気に進撃開始~

イギリス軍は颯爽と「ナイフのように鋭い一撃」をソ連軍の防衛ラインに与えモスクワへの道を切り開くつもりだが?


イギリス軍はモントゴメリー将軍以下、第7機甲師団など歴戦の部隊を集め、補給も万端、一気にモスクワを〜!の勢いである。


これに対して、猛烈な対抗意識を持つはずの、アメリカ第3軍はまだ音無しの構えである。


いぶかしむ、従軍記者が司令部に聞いても、煮え切らない話である。


ある将校は「オフレコなら」って取材に応じたが「予定よりも補給がうまく行ってないから、我が軍は動けないんだ!」

とか宣う位である。


さて、そうこういいながらも、いよいよイギリス軍を中心としたモスクワ侵攻作戦「ガーデン」が始まったのである。


第15軍は近接支援のタイフーンやらに助けられながら、25ポンド砲からの支援射撃、など事前砲撃の後、17ポンド砲を搭載したシャーマンファイアフライを先頭に立てての進撃開始である。

モントゴメリー将軍以下イギリス軍司令部が頑張った計画はなかなか順調である。

それまでの航空戦ですっかり、航空優勢を確保している英米軍のこと、進撃経路ではほとんど、抵抗に遭遇しない。


トーチカに遭遇しても、空だったり、わずかな抗戦で撤退するのである。

「ほら見ろ、アイクは慎重すぎるんだ!ワシにアイツらの地上軍をあらかた貸せば、モスクワごとき、冬が来るまでには捕ってるはずだわ(^-^)。」イギリス軍司令部ではモントゴメリー将軍が地図を見ながら楽しんでいる。

一方でソ連軍も、ほくそ笑んでいる。

米軍の動きが悪いのはともかく、イギリス軍の侵攻は想定通りだから、予定している反撃を発動するには「もうすぐだぜ!待ってやがれ」と待ち構えているのである。


サンクトペテルブルグからは約600キロメートル。

春のぬかるみはなくなり、路上の状態も良好な今、イギリス軍の突破は想定より早い。


かってモスクワを守ったジューコフ将軍の仕掛けた罠にイギリス軍は絡めとられようとしていたのである。

ジューコフも自信満々である。


かくして英軍、ソ連軍ともに自分にとっての「薔薇色の未来」を狙っていたのである。

しかし、彼らはもう1人のプレーヤーを忘れていた。


パットンと彼の第3軍である。

彼らは、両者のそれぞれの思惑を想定した上での作戦をあらかじめ「ガーデン2」として計画していたのである。


この作戦名は、英軍とソ連軍が双方とも自分たちの「お花畑」で自軍の勝利を夢見ているのを皮肉ったとも言われている。

さあどうなるやら!




ソ連軍のジューコフ将軍も以前、モスクワを守った成功体験を持っているのです。どうなりますやら

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