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イギリス海軍の疫病神  作者: 通りすがりの野良猫
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ドゴール派の臥薪嘗胆

ビシー政権対ドゴール派の対立はドイツの撤退後、より鮮明になっていきますが

フランス国内については、実は欧州で戦乱が終結してからのほうが、混乱してしまうのである。


フランス国内に情報網を構成して様々な角度から、監視していたドイツが英米と休戦以降そうそうに、フランス国内から撤退したのは、そこに原因があったのだ。


戦時中はビシー政権が本土を押さえていた。

一方で徹底交戦を訴える自由フランスは各地に分散していた上、英米からはドゴール将軍がよく思われていないことから、支援は限定されていた。

例えば、背後関係はよくわからないまま幕引きされたビシー政権のダルラン提督暗殺未遂など、北アフリカでの事件は、ビシー政権派と自由フランス派との抗争を暗に示すものだった。


ただ、ドイツが英米との休戦後、巧みに「フランス国内から撤退」したことは、ドイツ軍占領下で苦労重ねたビシー政権に対し有利に働いた。


一方で海外で抵抗運動を主張した自由フランス派は、ドゴール将軍が英米から煙たがられたために十分な支援が受けれなかったために、ドイツと戦った実績を示せなかった。

東部戦線で戦果を上げたノルマンディ飛行隊も存在したが、英米がソ連と対立しはじめたところから、パイロットの多くがソ連から離脱、残った少数のパイロットで細々と活動する有り様になってしまう。


本来ならパイロット達は離脱できない可能性もあったが当初、ソ連のプロパガンダで絶賛された部隊であり、この部隊の隊員を下手に扱うのは、政治的に不可能となっていたため幸運にも、見逃されたらしい。


このような苦境にあった自由フランス、ドゴール派が後に政権をとるまでには、長い苦難の道を歩むことになったのである。


史実ではダルラン提督は暗殺、なんだかんだでドゴール派が力を得てノルマンディ上陸、パリ解放となります。

あのドゴール将軍ですからいつかは政権とってしまうと思ってしまいますが、この話ではより苦難の道を経ていくことに

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