パットン将軍暗殺計画
部隊を巡視中のパットン将軍一行が、襲撃されましたが
将軍のジープの前には1個分隊程度の死体、が並べられている。
「こいつらの身元は分かりそうか?」
「今、調査中です。しかし我が国の軍服を着こんで、ここまで来るなら、それなりの準備が必要ですから、たぶんモスクワからのお客でしょう」
「たぶんな、ドイツでも妙な自動車事故にあいかけたしな(^-^)。
副官、すまんがここでの作戦が終わるくらいまでは、護衛隊を増強しておいてくれ。
赤の広場でスターリンのくそ野郎を吊るすまでは、くたばりたくないからな。
それから護衛隊の連中に良く言ってやってくれ。油断なくやってくれてるからな(^-^)。
負傷者含め全員昇進だ。今後も頼むとな。」
「了解しました」
「閣下は良い部下をお持ちのようですな。」
「貴官のようなベテランに誉めてもらえるなら、そうだろう、スコルツェニー大佐」
昔の決闘の名残とか言う顔の傷が有名なドイツ軍きっての特殊作戦のベテランだ。
休戦後、英米統合司令部に主に特殊作戦関連の連絡将校として派遣されていたのを、その実績を買って、「顧問」として第3軍司令部付きとしている。
なんせ、度重なる北アフリカでの敗戦やらで失脚し幽閉されたムッソリーニを救出してドイツに亡命させた立役者だ。
後を追ったバドリオ政権はとりあえず停戦し、国内の建て直しに奔走中である。
比較的損害の割合が低い 海軍艦艇は後に対ソ作戦に協力するが、それまでは建て直し(>_<)。
なんせ後世の日本では「ヘタリア」とまで酷評される軍隊を抱えていたくらいである。
「ところで、先ほどの襲撃についての貴官の意見を聞きたいな」
「タイミングや待ち伏せしていた場所などは良かったと思います。
しかし、敵は襲撃対象自体から激しい反撃は予測できなかったようです。」
そう話す彼らの回りには多数の空薬莢、弾薬帯が転がっている。
「閣下の射撃は彼らの接近を妨げ、襲撃を受けた護衛隊が反撃に転じるのに必要な貴重な時間を稼ぎました。」
「貴官ならどうした?」「正直、閣下を襲えと命令されなくて良かったと思います(^-^)」
「率直な意見だな(^-^)」
にやりとした大佐だが、少し表情を曇らせて、
「ただ気になるのは、彼らが適切なタイミングに友軍に化けて襲撃してきたことです。
これはよほど良い情報がないと難しいです。
この私でも、と申し上げておきます。」
「ありがとう。その点はよく検討させる。さすがはプロだ。」
まだ硝煙漂うような、修羅場で平然と自身への襲撃について語る将軍と顧問であった。
武装した装甲ジープを乗り回し、自身も拳銃射撃の訓練を怠らない将軍らしい話です




