さて、ドイツ艦隊は何してる?
北海、大西洋で活躍したドイツ大西洋艦隊は今なにをしようとしているか?
大西洋をアメリカからイギリスへ向かう流れは、以前活発である。
しかし、大西洋はようやく、平穏を取り戻しつつある。
これは、バルト海や北海、地中海、黒海がすでに英米、独を中心に固められているからだ。
元々あったソ連艦艇は数も少なくともかつ、積極的運用がされてなかった。
革命以降、海軍の再建があまり進まずいたツケが今の状況をもたらせた。
一時期米英からの兵器供与で得た戦艦アルハンゲリスクもムルマンスクで大破着底してしまう始末。
小艦艇も黒海あたりで使おうにも、トルコ海軍「エルトゥール」(元日本海軍巡洋艦「伊吹」)が襲撃してくるわ、洋上では晴嵐に攻撃されるわ、特型駆逐艦に酸素魚雷撃たれるわ、ろくなことはない。
さらにである。
北海を制圧した英米、ドイツ艦隊はその戦力を黒海にも投入してきたのである。
トルコがいよいよソ連と敵対するようになったことから、激怒したスターリンは黒海のトルコ沿岸に嫌がらせのような襲撃をさせるようになった。
これらは損害は大きくないものの、トルコを憤激させて、米英独、日の各国の海軍部隊に協力を依頼、ソ連艦隊を壊滅させたいとなったのである。
ところが敵もさるもの、おっとり刀で駆けつけたイギリス巡洋艦があっけなく撃沈されたり、うまくいかないのである。
つまりソ連側は劣勢な艦艇を「囮」にして、敵の水上艦艇を沿岸砲台、機雷敷設水域、魚雷発射管を備えた堡塁などが待ち構える海域に誘致して、近距離から集中攻撃かけたり、フロッグマンでセバストポリ港に潜入、弾薬輸送船をぶっ飛ばすなど地味な戦いをいどんできたのである。
ひどいときには、カチューシャロケット発射機から集中攻撃されて火力支援中の巡洋艦が大破することまで、発生した。
しかも離脱中に航空攻撃で更なる損害をうけたこの艦は放棄せざる得なかった。
これらの戦訓から、沿岸で行動する各艦艇は友軍 の戦艦にカバーされながら、行動するように規定された。
かくして、北海、大西洋を舞台に活躍していたドイツ大西洋艦隊は、黒海にその姿を見せるようになったのである。
ドイツ艦隊その他、黒海殴り込みです




