技術者達の「懇親会」
ウクライナ派遣隊は夜も「懇親会」ですが内容はというと
ウクライナ派遣隊は夜は夜で、ドイツ軍兵器局の担当達と様々な議論をシュナップスや日本酒を交えながら、行うのを慣例にしていた。
今晩は、「チハをどうする?」であった。日本陸軍戦車の代表格のこの戦車はすでに旧式だが数的には主力戦車である!この車両をどうしたら良いか?である。
日本側では、すでに「新砲塔チハ」があることを説明しているが、ドイツ側は同級と言えるイタリアのM13/40が数年前から北アフリカですら旧式化している実態から、自走砲化を提案した。
それならと、長砲身57ミリを積もうと日本側がいうと、「それではすぐ陳腐化しちまう〜!」と却下する(>_<)。
頭にきた日本側は「これ以上の砲になると問題が多い」と反論したが、ドイツ人も 負けちゃいない。
「では現物を見せてやる!」と近くにいた整備中隊のトラックを徴発して、野戦修理工場に酔っぱらい数名が乱入する羽目になる。
そこには近隣の部隊のマルダー対戦車自走砲が整備されている真っ最中であった。
これは先頃まで偵察任務に多用されていた2号戦車を改装してPak40、75ミリ対戦車砲を積んだものである。
ドイツ人は、2号と変わらないサイズのチハなら十分この砲を搭載できることを見せるために、夜明け近い頃から走らせて近くの射撃訓練場に行き、数発実弾射撃して見せたのである(^-^)!。
これは車体も大きな変更なく、対戦車砲の砲盾もそのまま使う点など、参考になる点も多かったので、日本でチハに続くチヌ、3式中戦車でも同様なやり方をするなど、大きく影響を受けることになるのであった。
後に「和製マルダー」も出現する羽目に(^-^)




