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どうしようもないくらい、胸が苦しい。
胸にぽっかりと穴が空いているような、大事な何かが欠落しているような。
産まれてから一度も、愛されたことは無いのかもしれない。
私は、独りだ。
「…終わったら部屋に戻りな。いいと言うまで出てくるんじゃないよ」
意味を見出だせない雑用が終われば、またあの部屋へと戻ることになる。
雑用も苦痛、あの部屋に篭るのも…もう嫌気が差していた。
しかし現状に抗う術などあるわけもなく。
私はこうして10年以上生きてきた。
誰からも必要とされず。
誰からも愛されやしない。
そして、誰も愛せない。
自分を、庇ってくれる姉でさえ。
私はきっと受け入れる事が出来ないのだろう。
「…夏生…」
もう私をそんな目で見ないで…。
これ以上惨めな気持ちにさせないで…!
せめて見下してよ…。その方がよっぽど楽だ。
姉はちゃんと私を心配してくれてる。大事に思ってくれてる。
だけど、それが一番辛い。
その度に私は自分が不幸なのだと感じる。
いっそのこと放っておいてほしいのに…。
「…もう、やめて。…お姉ちゃんは、私になんか、構わなくても…幸せでしょ?」
途切れ途切れの言葉しか出てこない。
もう独りは嫌だ、と言ったのに。
…どうしてこんな言葉しか出てこないのだろう。
そんなの自分が一番分かってる。
だけど、それを認めたら本当に壊れてしまいそうだった。




