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「おい! そこのお前ら!!」
陽と手を繋いでのんびり歩いていると、不意に声をかけられた。
随分と大きな声で、あんまり慣れてない私は身体が少し強張ってしまった。
「あ? 何だ、小僧?」
それを見た陽は少し高圧的に対応する。
どうやら声をかけてきたのは少年らしい。
私と同い年くらいだろうか、緑色の着物を着た短髪の活発そうな少年だった。
陽の高圧的な態度に少し驚いたのか一瞬身動ぎしたが、また直ぐに私と陽を睨み付ける。
「お前ら余所者だろ!! この村を襲う気なのか!?」
少年の言葉に周りの人達もざわつき始める。
「あー…、この村には着物買いに来ただけだ。ついでに少し観光させてもらってる」
少し呆れたように少年の対応をする陽。
嘘は全く無い。だが、その返答は少年には不服だったらしい。
「じゃあ、その刀は何だ!? 村の皆に恐怖を与えるつもりなら帰ってくれ!!」
「…参ったな。護身用のつもりだったんだが…」
今度は困ったように返答する。
護身用…ってのもまぁ、間違ってはない気がする…。
「これ! 勘太郎!! 旅人さんに何てこと言うんだ!!」
「五月蝿い!! 最近、東の村が襲われたって聞いたろ!? その犯人かもしれないじゃないか!」
騒ぎを聞き付けた頭の寂しい村長さんが、注意するが全く聞き耳を持たない。
それどころか、更に激昂してる気がする。
…だけど、今の発言だけは聞き捨てならなかった。
「違う…! 陽は、私を助けてくれたの…!! 賊なんかと、一緒に、しないで…!!!」
自分でもびっくりするくらいの大声が出ていたと思う。
言った後に、急に恥ずかしくなったのはそれが原因なのは言うまでもない。




