揺れる心の火
まずはお詫びを、この度投稿が予定よりも大幅に遅れたことすいませんでした!
理由は年末で忙しかったことや構想の練りの甘さと様々…とにかく、遅れたこと、申し訳ありません!
では謝罪がこれ以上長くなる前にどうぞ!
窓から差し込む陽光はグラインダーにより遮断され、室温の上昇を防ぐのは一役買っているが唯一の明かりが半減した部屋は、窓際が明るいくらいで仄かに薄暗い。ひとりではなおさら広く感じられる保健室は、入って右奥に3つのベッド、その反対にはデスク。
しん、と静まり返る保健室のソファーに、少年がいつもと同じような無気力な顔で待たされていた。待ち惚けを食らっているその表情は暗く、退屈そうであった。
竜騎士育成専門学校では保健室で待機している教員は、医師免許を持っていることが義務付けられている。理由は実習などが危険だから。しかし、医師免許を持つ教員は少なく、それならと防衛隊に入るのだ、あそこなら給料は弾むし人を救えるから。などなど、以上の理由から教員の換えが効かないことが実情だ。
ただ、学校が開いている日は必ず出勤と、その職員の心労などは計り知れるものでもなければ、計ること自体がおこがましいことだろう。
それでも、衛生用品を買いに行くのに20分もアイシングで待たされるこちらの気分にもなって欲しい、と切に思う。長く当てていたことで左頬の感覚が無い、腫れは引いたのだが。
最近の発明で、珍しいポリ袋の中に入れられた氷は全て溶けきっている、残るのは、ほんの少し冷たい水だ。
初夏の頃で魔法で室温を下げているとは言え、摂氏23度。何度も水を魔法で凍らせた所為でほとんど魔力は空っぽ。
何故、衛生用品を買いに行くのに20分もかかるのか。10分もあれば十分行って帰って来れるはず。この部屋には衛生用品の予備もあるはず、それを隠して、切れたから買いに行くと見え透いた嘘をつくのか、ギン先生に怪我の度合いを報告に行ったと考えるのが自然。
ガラガラとドアを動かした時に鳴るキャスターの音と、1人の女性が入室して来る。
体型は普通、むしろやや痩せ気味か、出で立ちは白衣にワイシャツ黒いヒールに黒タイツとモノクロのファッション。ヒールは煩くない程度に鳴らし歩く。顔は幼く10代半ば程で、美しさより可愛さが目立つ童顔。柔らかな栗色ストレートのロングで前髪は眉と目のあたりで切り揃えて、右耳を出すためか髪をピン留めしており、一見どこにでも居るような女性。
普通から遠ざけているのは、腰に下げる細剣。鞘も柄も傷だらけだった、それでもいくつも直した跡がある、刀身は見えないがそのレイピアをどれ程長く使ったかが窺える。
「いやぁ…君に効きそうなのが無くてねぇ…何でこんなに暗いの?あっそっか君が居るからか、えへへ」
グラインダーを上げて日の光が差し込んだ、その明るく無邪気な笑顔をソファーに座る彼へと向ける、態度も見た目も10代ほど、見方によってはまるで生徒だ。
「態度だけで見れば職員とは思えませんよ、それに今の発言は二重の意味で失礼ではないですかね?」
図星であったのか逡巡した後、すぐに言い返す、
「気のせいだよ、私は君を尊敬してるから」
言葉とは裏腹に棒読みであり、目の前の少女と見間違う女医はやや不機嫌そうであった、無論、彼がそれを汲み取っても、気遣う理由にはならないのだが。
「そんな君の物言いだから気に入ったんだけどねぇー…それじゃあ、お友達居なくなるよ?」
悪巧みする子どものように言ってのける彼女、少年はそれを苦く笑うのみであった。一言添えて、
「別に構いませんよ、俺は」
そぉ〜。と含み笑いを隠さない女医はそれ以上無駄話はせず、この辺りでは当たり前の茶色の麻袋から貼り薬などを取り出した。慣れた手つきで処置していくのであった。
今回もまた短く終わってしまった…3週間程度時間があったのに一体何をしていたのやら…。
それはそうとこちらで今年は終わりです、来年は宣言した時間通りに更新したいですね()、では良いお年を!




