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持ち帰られた映像は、高範囲かつ鮮明で。
検証動画としての用途にじゅうぶん耐えうるものだった。
さすがはエリート諜報員。
ミス・デリンジャーは十数台もの飛行カメラを駆使することで、あの戦場の一部始終を多角的に記録していた。
音声はカットしてあるが、見ればその場にいあわせたような臨場感が伝わってくる。
爆炎の中を駆ける五人、トップ・ファイブの活躍と、なぎ倒される怪人たちの様式美的なヒーローショー。
だが、そんな見知った光景より、重要なのは後半だった。
おれたちを置いて去った後。
トップ・ファイブは分散し、めいめい持ち場の敵を掃討する作戦に移っていた。
最初に違和感が生じたのは、メカ・カタパルトの映像だった。
周囲に火器の嵐を起こし、ほぼ虐殺に近い形で進撃をするやつの行く手に、
「そいつ」はふらりと現れた。
あまりに自然に現れたので、そこだけ別の映像の一部を合成したかのように見えたが——
「仮面の男」はたったひとりで、
吹きすさぶ死の熱風の中を、悠々とこちらに歩いてきた。




