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魔珠  作者: 千月志保
第13章 光の柱
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合流

 レヴィリンからマーラル側の魔術師と自分の船に来て欲しいと打診があった。スイはグラファドの船で主を失ったヌビスの船に戻った。

 事情を話すと、アラバスは自ら同行することを希望した。部屋にいた他の魔術師二人も同行することになった。

「話は充分にできたか?」

「ああ。充分すぎるくらいにね」

 満足のいく結果が得られたようだ。キリトは重荷が下りたようで、晴れやかな顔をしていた。

「カミッロ先生の船で降ろしてもらっていいかな」

 カミッロの船に到着すると、キリトは言った。

「まだやることがあるから、ここには残るけど、いろいろあったし、取りあえず一旦陛下に報告書を書くよ」

「キリト」

 カミッロの船に向かおうとするキリトの背後からスイが呼び止める。

「ありがとう」

 キリトはにこっと笑ってカミッロの船に飛び移った。


 スイがアラバスたちを紹介すると、すぐにレヴィリンのいる船室に通された。

「マーラル王の護衛をしていらした魔術師の方たちです。こちらがアラバスさんです」

「ほう。お前がヌビスの子か」

「お目にかかれて光栄です、レヴィリン博士」

 アラバスは恭しく頭を下げた。

「ところで、いかがですか?」

 スイがずらりと並んだ数式を見ながら訊いた。

「原理はだいたい分かった。ただこのような現象を引き起こすには何か装置のようなものが必要だ。アラバス君、何か心当たりはないかね?」

「こちらを少し拝見しても?」

「ああ。構わんよ」

 アラバスは大きな机の上に無造作に重ねられた紙束の一つを手に取って読み始めた。

「例えば魔術兵器のようなものが必要、ということでしょうか?」

 すると、レヴィリンがにやりと笑った。

「なかなか優秀だね。マーラル王になるのをやめて、うちの研究所に来ないかね」

「博士にお褒めいただいて大変嬉しいのですが、私はマーラル王になるために魔術を勉強しただけの人間なので」

「才能があるのにもったいない」

 困ったように苦笑するアラバスをレヴィリンが残念そうに見る。アラバスは再び紙束を広げて確認しながら言った。

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