MISSION11.5 そのころの白い虎
「…ぐぇほっ…けほ」
「ぐえほってなんだよソレ。変な咳だぞ」
「あー、うん、龍太郎…ゴメンね。ミッション休ませちゃって」
「別に。平気だ」
龍太郎は嫌味っぽい顔で笑う
あー、照れてんだなぁ。こんな顔する時は大体が照れ隠しだ
時たま馬鹿にしてる時もあるけどさぁ…
「でもなんか嬉しいなぁ、龍太郎が俺の事心配してくれてるなんて」
「……まぁな」
「でも俺が風邪引くとはねぇ。昔は龍太郎がよく風邪引いて寝込んでたのに」
「夏風邪はなんとかしか引かねぇからな。…っとメール」
龍太郎は携帯を取り出してカチカチいじる
そしていきなり自分の口を手で塞いだ
「龍太郎?」
何かあったんだろうか?
龍太郎の携帯を覗き込むと画面には真っ白な猫ちゃん達が一斉にピースをしていた
なるほどね。笑いを堪えてただけか
…ん?あれ、はじっこに青い猫ちゃんがいるんだけど
これってドラえ…
「言うな虎壱!言ったら何かに負ける気がする…」
「あー、ハイハイわかったけども…」
写真を見ながら俺は首をひねる
一体何が起きたんだろう?
「これ本当にミッションしてたのかなぁ?」
「知らん」
明日本人達に聞きゃあ良いと言って龍太郎は携帯を閉じた
「下に行ってる。何かあったら呼んでくれ」
「はーいはい」
龍太郎の気配が消えたのを確認してから俺は布団に潜り込んだ
まさか俺が風邪引くなんてねぇ…
嫌な事の前触れだったらどうしよう
明日槍でも降るんじゃないかな?
いやいや、それは無い。ってかマジ勘弁
つーか俺の勘だから
でも俺の勘があながち間違っていなかった事を俺は後で痛いほど思い知らされたのだった




