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細く長い道を歩いていくと右前方に鏡が見えてきた。大きさは人間が写し出されるくらいで装飾は古ぼけた感じだ。ボクはその鏡の前に立つ。どうやら鏡ではないらしい。鏡のようなものには化け物が映し出されている。少なくともボクの外見は化け物ではなく人間だ。外見はね。中身はおそらく人間ではないのは自覚している。
『ゼノン、ソロソロ勘弁してくれよ!』
鏡の中の化け物が口を開く。ボクがしばらく黙り込んでいると化け物が話を続ける。
『なんだ。本人じゃないのか。アンタなにもんだい?』
「ボクかい。ボクは東秀一。この世界の人間じゃないし、ゼノンっていう人でもない。どうしたの?」
『ふーん、この世界ってどの世界だい。アンタ、ここがどこだか知っているのかい。あたしは女竜。アンタの足元にある石をやるよ。試してみな!』
試すって何を?
ボクは足元にある綺麗な石を掴み上げた。蒼白い光を伴い光る石。
『残念だ。アンタ、流星の涙の能力者ではないらしい。それからここは⋯⋯』
流星の涙の能力者って?




