結
翌朝目を覚ますと、レイはいなくなっていた。荷物も何も持たずに行ったようだ。
ここから都まではかなり時間がかかるのに、大丈夫なのか?
リンは心配だった。
しかし、それから2日後。外で洗濯をしていると近くの桜の木にカラスがとまった。
「リン聞こえる?」
「は!カラスが話している!」
「そう、これは私の遣いだよ。聞こえているようで良かった。」
カラスからレイの声がする。
「今夜迎えに行くからよろしくね」
「むかえ?」
それだけ言うと、カラスはどこかに行ってしまった。
「リンどうかした?」
リンは空をぼーっと眺めた。祖母の声が遠くに聞こえた。
「迎えに来るって、どう言う事だろう?」
祖母に聞いても、ニヤニヤするばかり。これを着ろと、母の肩身のドレスを渡された。
その夜、馬車が現れた。
こんな田舎の村には似つかわしくない馬車である。
そんな立派な馬車が家の前に停まる。
村人達も集まってきた。
従者が馬車のドアを開ける。
「リン、迎えにきたよ」
馬車から降りてきたレイは正装姿だ。
眩しいくらい様になっている。
「すごい…レイ王子様みたい」
思わず感想が口から出てしまった。
「はは、ありがとう。リンもかわいいよ」
リンの手を取るレイ。
「お婆様、迎えにきました。お婆様もご一緒に来てください」
「わ、私もですか?」
祖母が驚く。
「私の命の恩人です。ぜひ我が家で、ゆっくりと過ごして下さい。嫌になったらもちろん戻っていただいても構いません」
リンと祖母はみんなに見送られて、都へと旅立ったのであった。
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