レナの先祖は天使?!
「そこの童の悪霊は祓えぬわ。怨念が強すぎる。他を当たってくれ…このぬいぐるみ共は引き受けるがな。代金は…6万じゃ」
ぼったくりじゃないか?それ…
レナが財布から6万出し、禿頭のジジイに渡す。
「うむ、確かに6万だな。なら、去ね」
「はいはい、去ります去ります〜」
さすがのレナでもカチンときたようで、怒りを抑えながら言って走り去る。
あ、ちょっと待てって!
レナに続き、レイカ、シャルナ、俺は去った。
やっぱりアイツ…性格悪いな…禿げだからか?
理解出来ん…この世界のルールが…というか去ねって?
◇◇◇
「はぁぁぁぁ〜あのクソ禿げ頭が!6万請求しといて去ねはないでしょうがぁぁぁぁぁぁ!せいっ!」
帰るなり、叫びながら庭の大樹を拳で叩きまくるレナ。
物…植物に当たるな当たるな…
「そういえば去ねってなんだ?」
「知らない?ここから出ていけっていう強めの命令語」
「へ〜」
「はぁぁぁぁ!あのぬいぐるみ共を引き取ってくれるのは良いんだけど!ルイトくんのを祓えないってどういうことよぉぉぉ!ヤブだろ!あれ!」
「まぁ、理不尽だよなぁ〜」
「じゃあ私に移したらいいじゃないルイト」
「出来たらしてないよ」
「してないよって…」
「出来てもしない…」
「何よ…」
シャルナの言葉を遮るようにパァァァ〜という神々しい効果音や光と共に羽が生え、天使の輪が頭上に浮かぶ、ラファエルっぽい奴が舞い降りる。
「我は天使…お主らの願いを叶えてやろう」
「お前誰?」
ドストレートに俺が聞くと…
「…っ…そこの少女の先祖こと天使じゃよ」
指を指した先には…レナが居た。
「えええぇぇぇぇぇ?!私の先祖天使だったの?!」
レナがすごく驚く。
「まぁ、我らの放棄が原因でハッカイを破壊するの忘れてたんじゃが…」
「お前の放棄かよっ!」
「うむ…初々しかったのぅ〜」
遠くを見るような目な天使。
「初々しかったで済まないだろ…俺に憑いた悪霊持ってけ」
「わかったわかった…ついでにお主らを元の世界へ帰してやろう」
「そうだな〜」
正直言うとちょっと寂しい…のは気のせいだろ…
というか!最初から来いよ!
「最後に遊んで帰ったら?」
「そうするか〜」
「わかった…リミットは明日な」
「はーい…てか早くないk…」
「じゃなさらば」
俺の言葉を遮り、再度、パァァァ〜と神々しい効果音と共に光が現れ、天に昇って行く天使。
明日って…何も出来ないだろうが…
天使が去ると共に俺の肩が軽くなった。
今回の話、作者として一番言いたいことはただひとつ。
天使、来るの遅い。
いやほんとに。
悪霊が憑いて、寺で6万ぼったくられて、レナが庭の木を殴り倒しそうになって、シャルナが「何よ…」って拗ねて、ルイトが「出来てもしない…」って謎の優しさを見せて、そこまで全部終わってからの…
「我は天使…願いを叶えてやろう」
遅い!遅すぎる!最初から来いよ!
……と、ルイトが作中で言ってくれたので、
作者としてはスッキリしました☆言ってくれなかったら作者、乱入してた…
そして今回の最大の衝撃はやっぱりこれ。
レナの先祖、天使だった。
いや、作者も書きながら「え、そうだったの?」ってなりました。
キャラが勝手に喋り出すとこういうことが起きる。
そして天使の仕事忘れの理由。
「放棄が原因でハッカイ破壊するの忘れてた」
忘れるな。天使の仕事とは。
でもこの雑さがシリーズの味なので、そのまま採用しました。
最後に、ルイトの
「ちょっと寂しい…のは気のせいだろ…」
ここ、地味に作者のお気に入りです。
作中で、こういう“ふとした感情”が出る瞬間が好きなんだよね。
さて、次回は、
天使に「明日まで」と言われたので、時間がないのに遊ぶ案を出すになります。どうなるかは、キャラたち次第。
ではでは、次もゆるっと読んでくれたら嬉しいです。
この小説は、明日か明後日くらいで完結する予定です。
ご愛読、ありがとうございました。
では!また次の回で!




