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MASK OF HEART   作者: 天川 榎
第二節 光よ・・・
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第七章  大都会

第七章 大都会


ヨウとマタムネは、歩きながら雑談に花を咲かせていた。


「マタムネ、お前の故郷は、どこなんだい?」

ヨウは、何気なく言った。

「拙者の故郷は、「ジパング」という大きな島があるのだが、その島の少し離れた所に、「サザン島」という小さな島がある。実は、一応「ジパング国」の領土なんだが、その近くにある、我々の今居る「カナード大陸」の方が、近いのだ。その大陸と、拙者の故郷の島を結ぶ船も出ている。この大陸からは、「ガバド」という港町から船は出ているらしいそうだ。だから、拙者は、そこへ向かわなくてはならないのだ!」

マタムネは、誇らしげな顔で言った。

「・・・長々しい話ですまなかった。」

マタムネは、頭を下げながら、言った。


そうこうしている内に、レオンの言っていた、大都会「アンザリュク」に着いた。

「ここか・・・。噂の大都会は!」

ヨウは、あっけにとられた。

周りを見渡す限り、高層ビルが建ち並んでいる。

「サンドラ」とは、まるで千差万別である。

「・・・なぜ隣り合った町なのに、こんなに文明の違いがあるのだろう?・・・」

ヨウは、おかしいと思いながらも、思ったことを、口にはしなかった。


「アンザリュク」に住んでいると思われる人に、ヨウは聞いてみた。

「す、すいません。「サンドラ」と「アンザリュク」で、なぜこんなにも文明の違いがでるのですか?」

ヨウは、少し緊張しながら、言った。

すると、

「ああ、この都市の市長がいいのさ。この都市の市長は、かなりのキレ者でね、たった2年でこんな風になっちゃったのさ。」

声を掛けられた男性は、何気なく答えた。

「おかしい。絶対に、おかしい。たった2年で、こんな風になるはずがない!絶対に裏がある、はずだ!そう思うよね、マタムネ?」

ヨウは、怒りと疑問が合わさった調子で、言った。

「まあ、確かに、おかしい。拙者の国でさえ、こんなに発展した都市は、指折りの数しかない。というより、こんなに高いビルなど、2年で完成するはずがなかろう!」

マタムネは、うなずきながら、言った。

「良し!そうこなくちゃ!」

ヨウは、満面の笑みを浮かべながら、言った。

「では・・・。どこに向かう?」

マタムネは、かたじけなく、言った。

「そうだな・・・、町の人に聞いて聞いてみるか!」

ヨウは、拍子ぬけた声で、言った。

「はあ・・・、気が遠くなりそうだ・・・。」

マタムネは、ため息交じりに、言った。



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