第六章 不思議
MASK OF HEART
第二節 光よ・・・
第六章 不思議
ヨウは、今、起きたことが分からなかった。
自分が、まさか「マドウ」が使えるなんて、到底思えない。
レオンが、言うには、「お前の使った「マドウ」は、普通の人には使えない特殊な「マドウ」だ。貴方の使ったマドウは、「善」の「こころ」を持ったものにしか、扱えない「カムラリオン・サガード」と言う一番高いレベルのマドウだ。お前は、この世界を変えられる人間かもしれない・・・」
言っていることが、理解出来なかった。
「・・・一人のNEETが、この世界を救う?・・・」
ヨウは、困惑していた。
ヨウは、とにかく現実を理解しようと必死だった。
「とにかく、西にある超巨大都市「アンザリュク」に言ってみると良い。あと、セオの家にあった、「カムラ」は君に渡しておこう。」
ヨウは、素っ気なく受け取った。
*
「アンザリュク」と「サンドラ」間には、コンクリートで出来た道路が、真っ直ぐと一本だけ通っている。
その道路の脇には、なんと鉄道が通っている。
だが、この線路は、未だ未完成らしい。
とにかく、この一本道(「アンサン道」という道らしいが)をひたすら歩き続けることは、確かだ。
一本道を歩いていると、武士の格好をした、怪しいマッチョな男が一人、立っていた。
ヨウは、興味深く、その男を観察していた。
「・・・一体、こいつは、なにもんだ?武士か?ボディビルダーか?・・・」
と、ヨウは心の中で呟いた。
すると・・・
「そこの君!僕に何のようかね?」
と、男は、キザっぽく言った。
「い、いえ、別に・・・、用は無いんですけど・・・。」
ヨウは、困惑した顔で、言った。
「何だ!君は、僕をからかいたいのかい?」
男は、ムッとして、言った。
「いや、そ、そんな、めっそうもない!私の名は、ヨウと、言います。
後で、ご機嫌直しに、何かおごりますから、名前だけでも、教えて下さい!」
ヨウは、ますます恐くなって、怯えた声で、言った。
「我が名は、「マタムネ」。一応、職業は、武士だ。おごってくれるのなら、貴方の護衛をしたいのだが、いいか?」
マタムネは、笑みを浮かべて、言った。
「は、はい!も、もちろんです!!」
ヨウは、訳も分からずに、言ってしまった。
「・・・言っちゃった!どうしよう?まあ、体格も良さそうだし、まあ、いいか!・・・」
と、ヨウは、心の中で、呟いた。
「・・・この者を、上手く利用すれば、私の故郷に帰れるかもしれん!うひひ・・・」
と、マタムネも、心の中で、呟いた。
それぞれの思惑を、胸に秘めながら、互いの考えとの「闘」が、これからどうなっていくのか?
二人の「珍道記」が、始まりそうだ。




