第二十三章 somewhere
第五節 天に浮かぶ地
ピュ〜〜、ドカン!!
天空大陸では、花火が空中に舞い上がっているようだ。
そのころ、三人は・・・
「うわあ〜〜!!」
乱気流に、揉まれていた。
そして3分後・・・
トン。
と、優しい音とともに、降り立った。
「ここは・・・、もしかして、天空大陸?」
ラルースは、辺りをキョロキョロ見回している。
「そうさ!天に一番近い大陸、ヘーナ大陸さ!」
マタムネは、腰に手を当てながら、言った。
「うわあ!さっきまで居た、サザン島が、あんなに小さいよ!」
ヨウは、下を見ながら、言った。
「そりゃそうだ!!」
二人は、ヨウに、強烈なツッコミを入れた。
「はあ〜。で、何処に向かうの?」
ヨウは、普通な真顔で、言った。
「あ!こんな所に、地図がある!」
マタムネは、袖から、地図らしき物を取り出した!
「こ、これは、へーナ大陸の地図だ!えーと、大会の会場は・・・、あった!ココだよ!今居るこの道を、東へ真っ直ぐ行くと、「ダサマ」っていう大きい都市に行けば良いみたい!」
ラルースは、地図の真ん中よりちょっと左の方を指しながら、言った。
「おお!結構遠いじゃん。鉄道とか、バスとか走ってないの?」
ヨウは、不機嫌な顔で、文句を言い始めた。
「ああ!この先の、「ドランザ」っていう町から、鉄道が走っているわよ!だいたい・・・、ここから五分行けば着くわ!」
ラルースは、さっき指した所から、もう少し左を指した。
「良かった!!じゃあ、行こう!」
ヨウは、スキップしながら、進み始めた。
「ちょ、ちょっと!待ってよ!!」
ラルースが、叫んだ。
二人は、ヨウを追いかけた。
三人は、「ドランザ」に向けて、進み始めた。