第二十四章 anywhere
ドランザへ向かっている、ヨウ御一行に、最初の試練が訪れたのは、出発してから、間もなくのことであった。
「なんじゃこりゃああああ!!!!」
なんと、入国管理局が、行く手を阻んだのである。
「ちょっと!聞いてないよ!!!どうするの?マタムネ・・・。(ラルース)」
そう。三人とも、パスポートなんか、持っている筈が無いのである。
「どうしよう・・・、このまま違法入国で、捕まっちゃうのかな・・・。」
ヨウは、頭を抱えながら、座りこんでしまった。
「大丈夫!パスポートが無くても、通れるさ!」
マタムネは、自慢気に言った。
「何で?」
二人は、マタムネを睨みつけているかのように、見ている。
「だって、パスポート要らないもん。」
マタムネが、あっさりと答えた。
「「はああああああ!!!!」
二人は、仰天した。
「早く行こう!そうしないと、大会に遅れるんでしょ?」
マタムネは、二人の背中を押しながら、言った。
そして、着いた。
「こんにちは!どんなご用時で、こちらに入国するのですか?」
入国管理局の管理員と思われる人が、質問してきた。
「あ・・・、ちょっと、大会が、あるん、で、すよ!だ、だから、来たんです!」
ラルースは、かなり緊張していたのか、上手く言葉が発せられなかった。
「あ・・・、そうですか。ちょっと上司に問いつめてみます。」
「・・・なんか、変な入国者が居るんですけど、大丈夫ですか?ああ!そうなんですか!分かりました。ガチャン・・・」
電話の会話は、こんな感じだった。
「入国しても大丈夫みたいです!どうぞ!」
管理員は、笑顔で、入国を許可した。
「やったああ!!!」
思わず、ガッツポーズをしてしまった、三人であった。
入国管理局を抜けると・・・
そこは、「ドランザ」だった。
「やった!着いちゃった!」
ヨウは、バンザイのポーズで、言い放った。




