精霊王救出戦争
皆さんこんにちは
狐inboxです。
桜が散り、きれいに見える最中、花粉症が自分を襲います。鼻づまりよ、夜ぐらいはゆっくりさせてくれ。もう鼻づまりのせいでねむれないんだ。
そんなことはおいといて前回の話で少し訂正がありました。最後らへんでヤチヨが光の精霊術を使いましたが、闇に書き直しました。
ヤチヨが隠れていたときは闇なのになぜ光の精霊術を使っていたか、という矛盾が発生していたことについて深くお詫び申し上げます。
では『殺された王子の復讐記』今回からはこれ合わせて2~3話くらい戦闘になります。
ではごゆっくり・・・・
「魔物組を5つのチームにまとめてくれないか?」
精霊王が捕まっていたことを魔物たちと精霊たちに知らせて、約1時間、精霊たちが敵の人数と現在位置を特定し、世界樹から一定距離に精霊術の結界を張り、世界樹に近づくと、幻を見せて、かってに離れていくようにして、時間を稼げるようにした。
俺とアルノデウスが魔物たちを率いて、戦闘することになった。
精霊たちはヤチヨを中心に俺たちのサポートと世界樹の防衛、精霊王の救出を任せている。
「わかった。5つにわけてどうするんだ。そんなに少ない軍隊で勝てるのか?」
レイグノン帝国の軍隊は現在15の軍隊で1つの軍隊でおよそ15人ほどで合わせて220人、世界樹の周りを囲むように陣を展開している。
それに比べてこちらは魔物が50、精霊が70ほどの合わせて120いるかの数である。
「俺たちは人より強い。だけど数は向こうより圧倒的に少ない。向こうは全員前衛だと聞いてる。こちらに後衛などがいるからもしものときは守ってもらえるけど精霊たちは結界の維持という仕事もしている。あまり援護の方にはてを回せないとおもう。」
「分かった。とりあえずバランスよく組んでおく。」
そう言ってアルノデウスが軍隊の編成を始めた。
俺は魔物たちと行動するがレイグノン軍隊のトップのいる軍隊と戦うことになっている。
「ソウタさーん。準備はできました。出発しましょーよー」
ヤチヨが俺の方向にはしってきた。
「お前は留守だろ。また精霊たちに迷惑かけてしまうだろ。」
「またダミー作って行けば問題ないです」
「そういう問題じゃないだろ・・・」
さっきからずっと俺についてくるが、よほど精霊王を助けたいのだろう。
(父様を助けて全部父様に任せて私はソウタさんについていく。森の外に旅立ちたい)
(こいつ救出以外のこと考えてるな。)
「とりあえずヤチヨはおとなしく世界樹で待機」
「はーい・・・」
ヤチヨはしょんぼりしながらもとの場所に戻っていった。
「ソウタ。軍隊を作ったぞ」
軍隊編成を済ませたアルノデウスが軍隊を組んだことを報告しに来た。
「ありがとう。高音をだせるようなやついないか?」
「『ヘルツマンティス』が高音壁などをつくれるがそれがどうした?」
これは使えると思った俺は作戦を早速伝えた。
「ヘルツマンティスたちには高音壁を全体に展開させる。それで相手の隊列を崩す。念話などにかんしてはジャミングを精霊たちに作戦開始時に作らせるように言っておいた。それで孤立化した敵を一気に奇襲。それを片っ端から潰していく。編成してくれたのはありがたいけどヘルツマンティスたちだけの軍隊つくってくれないか」
「分かった。しかしそれは他の軍隊が気づくとおもうが・・・」
「正直に言うとこれはスピードと運が決め手だ。俺は1人で大将に突っ込む。王の顕現を使って一騎討ちに持ち込む。もしものときは世界樹に戻って防衛に手を尽くしてくれ。」
「我も行こう。1人で行くのは危険じゃ。大将以外は我が倒す。ソウタ殿は大将を頼んだ。」
アルノデウスは確かに強い。しかし大将の周りにいる奴はそこらの兵とは違うだろう。
「ヤチヨが悲しむぞ。俺ならヤチヨと会ってまだ少ししかたっていないからそこまで悲しまないだろう」
そうだ。俺とヤチヨはまだそんなに深い仲とは言えない。
ただヤチヨが精霊王を探すのについてきたくらいだ。
「ヤチヨ様はおそらくソウタ殿のことを気に入ってると思うぞ。でないと自分から話しかけに来ないとおもうぞ。ヤチヨ様は恥ずかしがりなところがあるので話しかけることは少ないしのう・・・」
ヤチヨのどこが恥ずかしがりなのかがよくわからない。
いくらヤチヨと一緒にいたところを思い出してもまったく浮かばない。
「そこまで言うなら頼もうか。大将は任せろ。そろそろ作戦開始だ」
そして俺たちは作戦通り動いた。
「なんだこれ、耳がちぎれる。」
「通信が繋がらねーぞ。なんでだよ!」
ヘルツマンティスの高音壁は普通の人からしたら恐ろしいほどの音らしい。ジャミングも完璧だ。
「ウアァァァァァマモノダー」
そのすきに他の魔物たちが一斉に襲いかかる。
そうして少しずつレイグノン帝国軍の戦力を削ることができた。残り半分のところでレイグノン帝国軍の動きが見えた。
「どーなってるんだ。どの軍隊にも連絡ができねーじゃねーか。チッ今まではうまく行けたのに急に崩れたし。やっぱそこらの兵士はクズばかりで使えねーな。」
ーズコゴゴゴゴー
急な地震が大将の軍を襲う。
その時の俺は大将の近くにいた。グリムノアからもらった片手剣を構えて待つ。
「グガァァァァァァァァァァ」
そして地面からアルノデウスが顔を出した。かなりの速度で地面から突き抜けて大将の軍隊のほとんどに命中した。ぶつかった兵士は全員頭をうったり全身まるごと飛ばされたりで気絶・・・まぁ無理もない。鉄の塊が高速でぶつかればそりゃあ頭打ってもぶつかっても気絶するしあまりの突然なことにビックリもするな。
これで少しビックリしたのか大将が少し戸惑っていた。その間に精霊王を無事に檻からだし、隠れながらどこかへ行った。
その大将の後ろから俺が切りつけようとした。
(これですべて終わりだ。)
大将の首を狙おうとしたとき。
「元凶はテメー か。ガキ」
大将は体を急に傾かせて俺の攻撃を避けた。そしてそのまま蹴り飛ばされ、近くの木に叩きつけられたた。
「よくもこのレイグノン帝国5大大将グロッツ・アークレグルに恥をかかせたな。ただじゃすまさねーぞ」
グロッツはぶちギレ状態だ。武器のグロッツの身長を上回る大きさの斧をとりだし、降り下ろした。意識はあったためなんとか回避できたが、それでもギリギリだった。重さと速度が釣り合っていないほどの斧を降り下ろす速さだった。
「テメーを処刑してこの領土をいただく。地主さんよ~!」
どうやら俺を森の地主と勘違いしているらしい。
「絶対に負けない。今戦っている全員のためにも絶対に倒す。」
戦いが始まって1時間もたたない。
アルノデウスは他の魔物たちの援護に向かい、今俺の近くには敵のグロッツしかいない。
「「殺す。」」
こうして大将戦が始まった。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
戦闘をおおざっぱに飛ばしすぎじゃねーか?とおもうかもしれませんが、戦術が単純なものの繰り返しのため長くする必要がありませんでした。
次回、グロッツVSソウタ大将戦開幕です。
ではまた来週お会いしましょう