第五話
この時合流した騎士2人の名前はレンドとグローリと言い馭者ぎょしゃを務めている2人、荷馬車の馭者ぎょしゃをゴンダと、ユウマたちの乗る馬車の馭者ぎょしゃをダンズと言う名前で彼らは馬車を専門で扱う業者の人であると、ダントが移動中に馬車の横に来たので窓を開けてから聞いた。
それからしばらく移動してからの昼ごろに、また何者かの襲撃があった。
今度の相手は、どうやら魔獣による襲撃だった様だ。
馬車が停止して何かなと思い扉を開け降りてから、ユウマが前方の方を確認してみたらかなり遠くに獣と言うより禍々しい感じの魔獣がいるのが見え。
そして男性騎士4人が先行して、その魔獣と交戦を開始したところであり。
今、ここ馬車と荷馬車のそばには、男性騎士3人と女性騎士2人が残っている状態である。
ユウマはその魔獣を遠目で見てから。
「うっわー!でっかい熊と戦闘になってますね」
「いえ、あれは熊ですけど?蒼牙熊と言う熊種の魔獣ですね。この辺にはいないはずの種なんですけど?」
レーネさんが、襲撃してきた魔獣の名前を教えてくれて、この辺に生息していない熊種であるとも教えてくれた。
『あれ!前にも何か似たような内容の襲撃があったような』
などとユウマが思っていると。
今度は後方で魔獣の咆哮がしたので振り向き確認したら、もう1匹同じような熊で、色が赤い熊が現れた。
「うっわ!もう1匹熊が後ろに現れましたね」
何気にユウマは落ち着いて言葉を発していると。
「えっ!こちら側には赤髪牙熊ですって!何で?」
「そんな、赤牙熊の上位種なんて。何で!こんな場所に?」
女性騎士のレイナとセイカが後方の熊が、、赤牙熊の上位種で赤髪牙熊と言う名でこちらもこの辺に生息していない熊種であると言葉に出し驚いていた。
後方の赤髪牙熊の方には、馬車の周りに残っていた騎士全員で討伐に向かう事になり、そこに向かって走りだした。
ユウマは、みんなの行動を見送ってから、【真理眼】と【鑑定眼】の双方のスキルを利用して魔獣を検索してみた。
すると【鑑定眼】の方では、熊種と固体名、そして取得できる素材と能力が解り。
そして【真理眼】の方は、種族名と説明、それから魔獣のランクと、いつもの自分との格差が表記していた。
ここで、この二つのスキルの違いが解ってきた。
獣の黒牙狼の時は、【鑑定眼】を使用しても差ほど情報が無かったが、魔獣の場合は、何かしらの情報が出てきて。
特にその鑑定をおこなった魔獣の素材と能力等が表示された。
【真理眼】の方には、その情報は無くその種に関する情報と説明が多い事が解った。
『なるほど、使用する対照によっては、真理眼のスキルより鑑定眼のスキルの方が役に立つのかもしれないな』
などと前に思っていた下位のスキルだから有能ではないなと思っていた事を撤回して、今後は【鑑定眼】のスキルも極力使用しようと考え直したユウマであった。
それから両方の熊の情報を読み取りユウマとの格差を確認したら。
赤色熊の赤髪牙熊は同格で、青色の蒼牙熊は格下と薄青色のスクリーンに表記されていた。
第二章:第六話につづく
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それから、念のため周りを検索してみると2人ほど隠れてこちらの様子を・・・?




