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生き物達ノ中央世界  作者: 葉都
草龍国編
30/30

30:嵐の前

『想!』

そんな声で起きる

『んぅ…どうしたのぉ?アン』

『朗報だよ!情報がつかめた!』

『それは!本当?』

『もちろん!ただ、悪いニュースもあるかな…』

『それって?』

すると、彼女は多少迷いながらも口にする

『相手の混沌が思ってより多いって所かな』

『まあそれぐらいなら私が全部吸収すれば』

『想ちゃん?…』

『へ?』

私は思ってもない声に驚く

その声の主はこちらに近づいてくる

『じょ、女王様!』

『ふふ。堅苦しいのは無しね』

『は、はい』

相変わらずテンションが高い女王様だ

そんな事を思っていると彼女が真面目そうに口を開く

『想ちゃん。混沌は出来る限り避けて頂戴。貴女にも限界があるかもしれない。無茶だけはだめよ』

『…分かった。約束するよ』

『頼むよ』

彼女は真面目な口調で話した後、忙しそうに去っていた

『想。気を付けてね』

『分かってる、安心してよ。ところで会議はいつから?』

『それは、まだ未定だね。それまで出かけない?』

『ふふ。いいよ』

返事を聞くと、彼女は飛び上がるほど喜んでいた

『やった!じゃあ出入り口前集合ね!』

『分かった』

『じゃ!』

そう言葉を発すると、元気よく部屋を出て行った

さて、私も準備するか



俺は静かな書斎であるファイルを呼んでいた

それは、俺がこの役職に就くどころか生まれるよりも前の書類だ

今とさほど変わった点もなく、余程大切に保存されていた事が分かる

そうして約700年前の書類に目を通していると、目当ての名前を見つけた

ソヌル…その名前は今行方不明の執事の名前だ

そして、その隣にある名前

直接は会った事は無いが、執事である彼の口から出てきた名前だ

彼曰く、太古の昔に決裂した旧友で気の合う友だったと聞いた

そして、今は容疑者の候補に挙がっている

午前一時。混沌が流れ出していた属性研究所を調査した

混沌が流れてきていたのは奥の部屋からだった

入る前に研究員に聞いたが、研究員一名もあの部屋に入った所を見たことが無いらしい

しっかり鍵が掛かっており、扉も頑丈で相当てこずったが破壊したそうだ

そこに合ったのは大量の研究結果だった

内容は混沌についてだった

ファイルにして五冊にも登るほどだ

生き物達はこれまで、何回も混沌の研究を行い爆発させ、その度に研究を禁じて来た

だが、この国では混沌の研究を行った事は無い

この国には混沌に関する情報も存在しているが、厳重に世界樹の禁書庫に封じている

それ以外情報は、この世界に存在してはいないはずだ

だが、新しく見つかった

しかも大量に

あの部屋の出入りを禁じたのは例の容疑者に上がった者だった

今では責任者まで上り詰めているそうだ

奴がどんな奴かは分からない

だが、昼になった今でも研究所に姿は表さないようだ

逃げたか、準備が整ったか

もし後者なら、恐ろしい事だ

地上に大量の魔物を生み出すのか、この国に混沌を蔓延させるのか…

何をするかは分からないが、混沌を使う事だ

危険じゃ無い訳無いだろう

今、疑問が二つある

一つ目は行方不明の執事だ

彼は常に昔の事を思い出していた

そして、この時期での失踪…

少なくとも何かあると考えるのは妥当だろう

二つ目は混沌だ

混沌は繊細な物

簡単に爆発してしまうような代物をどうやってそこまで完璧に調べ上げたのか

数百、数千年という年月を掛けて大量の生き物達が考え、敗北していったのが混沌だ

そんな物をどうすればそれほど上手く扱い、これほどまでの研究結果を残したのか

そして、そこまで使えるような混沌をどこから手に入れたのか…

いや、まさかな…

この考えが正かったら、この街どころかこの国の危機だぞ

『ダーリン♡どうしたの?』

そんな優しい声が静寂を切り裂く

『はは。どうしたんだ?レヌー』

『あら!今日はプライベートなの?』

『そうだな。この部屋には俺と君以外誰もいない。こういう時ぐらい気を抜かせてくれ』

『ふふ。良いわよ、ダーリン♡』

彼女は俺を優しく抱擁してくる

『はぁ』

『どうしたの?何か嫌なことでもあった?』

『そうだね。最悪な事だよ』

『良かったら、聞くよ?』

話しかけてくれる声は天使の羽のような柔らかさが混じっており、普段とは思えない程真面目な声だった

『今回の事件は、思っていたより大規模なのかもしれない。奴は混沌を使う。奴の研究所を調べたら、大量の混沌の実験結果が出て来た。実験できる量の混沌とそれを扱う程の実力…もし奴が混沌の主として君臨しようとしているのならこの地は…!』

そのとき、ゆっくり強く抱きしめられた

『貴方。わらわの聞いてくれる?』

『ああ』

俺は彼女の胸の中に顔を埋めながら彼女の声に耳を傾ける

『これは、各王家に伝わっている予言。これを知っている者は少なくとも王家関係なの。他の者に話すタイミングは自由。だから、わらわは出来るだけ話さないようにしていたけども、これは今回の事件に関わると思うの。だから落ち着いて、そして覚悟して聞いてね』

『分かった』

俺は覚悟を決めて彼女を抱きしめた

『わかった。…これは根源的主がどうやって生まれて、どうやって覚醒するかが記されているの。問題は秩序と混沌の欄』

そうして彼女から信じられない話を静かな部屋でゆっくり聞き続けた



『やっほ~』

『来てくれたのね。想ちゃん』

『そりゃ勿論♪』

この国の女王に呼ばれたら誰だって来ると思うのだが…

『立っているのも付けれるでしょう?』

そんな声と同時に目の前には手が伸びて来た

私はその手を取って彼女と共にベランダに向かう

最近はよくベランダで話してる気がするが、気のせいだろうか

そんな事を考えつつも、ソファに座り込む彼女の隣に座る

『ありがとね想ちゃん。ほら、みんな今忙しいでしょう?夜ぐらい、ゆっくりしましょ?』

『わかったよ』

『ふふ♪』

彼女が綺麗に笑うと、背もたれに背を付けて伸びをする

『…随分気を許しているみたいだね?』

『まあ、子供達や彼と接する時も一応女王って意識は持ってるからね。想ちゃんは友達って感じだから、まあ自然体で?』

『ふふ。信頼されてるって事かな?嬉しい』

背もたれに背中を付けて彼女に笑みを向ける

ただ、返答が返ってこず目を開いて彼女の顔を見る

『…どうしたの?』

『い、いや何でもない…』

『へ?何、友達なんでしょ?』

にやけながら彼女を多少からかう

『はぁ…想ちゃん、貴女、自分の可愛さに気が付いている?』

『へ?』

『質問を変えるね。貴女、鏡見たことある?』

『うーーんそこまで詳しくまじまじと見たことは無いかもしれないけど…』

『想ちゃん。貴女は可愛いの、気を付けてよ本当に』

『ふふ。安心してよ!私はそこまで理解してない生き物じゃないよ』

『それならいいのだけど…』

『そうそう。大丈夫大丈夫♪』

そして少しの静寂が訪れる

私は楽しい気分でいっぱいだったが、彼女の表情は真面目な顔に変わっていた

『…想ちゃん。あまりにも静かすぎない?』

『へ?』

私はその言葉で周りに耳を傾けてみる

普段は虫の声が聞こえて、一切の静寂など存在しなかった

ただ、今は違う

二名が黙ると一切何の音も聞こえない

『ねえ、想ちゃん。何か、嫌な予感がするのはわらわだけか?』

『奇遇だね。私もだよ』

『少なくとも明日までには、何か起こりそうね』

『うん…』

『そこまで心配しなくてもいいわ。気にしたって時間が立たないと起きないと思う。それに、黒幕は行方不明。どこで起きるかなんて分からないわ。だから、リラックスして待ちましょ?』

『…そうだね。ありがとう』

そんな会話をゆっくり楽しんだ



とてつもない轟音が響く

『お前じゃあ儂を止められないぞ』

『はは。何を言うか。わたくしは朝まで保てればいいんだよ』

『ふん。親友からの忠告を無視するというのか…愚かだなソヌル!』

奴はそう叫ぶとピストルを取り出してこちらに撃ってくる

放たれた三発の鉛はわたくしの持つ光の剣によって見るも無残に切り刻まれた

『お前を友だとは思わん!来い!』

そうして長い長い防衛戦が始まった

どうもどうも

えっと、これを書いているのが四月二十日なんですね

で、投稿するわけですよ

でも、問題が1つだけあってですね

あの…忘れちゃう

最近は七時に投稿すると決めてから、投稿できたのは一回のみ!

それ以外は八時!

はぁ…忘れないように気を付けたいですね♪

ではでは~

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