27、未来への儀式
「私の力、あげる」
シンは、いままで命を懸けて戦ってくれた。
だから私だってシンのために何かをしたいの。
「…いいのかしら?」
微々は口元を歪める。
「もしかしたら、死ぬのかもしれないのよ?」
あたしにとっては好都合なんだけどね。
なんていってフフ、と笑う。
「…」
そんなことはわかっていた。
死ぬかもしれない。
いや、その確率は高いのだ。
だから、シンは必死に私を守ってくれていた。
「彩乃!!」
ボロボロになった未子が林の中を駆けてきていた。
「…未子、どうして!」
「彩乃のばか!!どうしてはこっちの台詞だよ!」
喝をいれられる。
「心配だったから、街まで出ておってきたの!でも、やっぱりでられなくて…!そしたら、博が来て…」
博?博はここにずっといたはずなのに。。
博に目線を投げかけると
「シキガミ、なんてつかえるようになったからね。」
なんていう答えが帰ってきた。
「で、シキガミといたらここまでこれたの」
彩乃のそばまで駆けてきた未子が彩乃の手を握る。
「彩乃、本当に力…」
「うん、シンのためだもん」
「あたしも…ついてるから」
未子は彩乃に抱き着いた。
「博、ごめんね」
博をみつめる。
「博は、私の力を奪われないように助けてくれようとしたのに。」
だけど、
終わらせなきゃいけない。こんなこと。
もう、力なんかで誰かが苦しまないように。
覚悟を決めて彩乃は口を開く。
「お願い」
「‥言われなくても、よ」
そういい、微々は口角を上げた。




