封魔との戦いの後
(石が崩れる音/洞窟の余韻)
ナレーション(静かに)
「封魔の巨体が崩れ落ち、洞窟は静寂を取り戻した」
(水滴の音)
あなた(低く)
「……終わったな」
(足音が近づく)
ナレーション
「白巫女が歩み寄る。戦闘の余韻が残る身体はまだ完全には落ち着いていない。呼吸に合わせて、胸がゆっくりと上下する」
白巫女(落ち着いて長く)
「……見事です、主様。封印守護の魔……確かに祓われました」
(半歩近づく)
ナレーション
「距離は半歩。近い。呼吸がかかる位置」
白巫女(少し声を落として)
「ですが……主様のお身体、負荷は残っています。戦闘の反動が、まだ完全には抜けておりません」
(膝をつく)
ナレーション
「白巫女が膝をつく。その動きに合わせ、胸が前へ押し出され、重みがわずかに遅れて揺れる」
白巫女(丁寧に)
「どうか、そのまま……少しだけ、お身体をお預けください。今は回復の刻です」
(手を添える)
ナレーション
「手が触れる。温かい。確かな体温」
白巫女(詠唱・長く)
「巡り給え、蒼生の息吹」
(光が広がる)
ナレーション
「白い光が広がる。触れた部分から、じわりと整っていく。呼吸が落ち着き、力の巡りが戻る」
白巫女(確認するように)
「……いかがでしょうか。重さや痛みは……軽減されていますか」
(間)
白巫女(わずかに安堵)
「……よかった」
(少し距離を戻す)
ナレーション
「白巫女がわずかに下がる。だが距離はまだ近い。完全には離れない」
白巫女(まっすぐに長く)
「主様が前で戦ってくださるから……私めは、この距離で支えることができます」
(水滴の音)
ナレーション(締め)
「戦いは終わり、身体は整えられた。洞窟の奥――まだ、戦いは続く」




