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俺の脱ヲタ計画を美少女ヒロイン達は放っておいてはくれない  作者: 俺乃妹子
脱ヲタ主人公と部活動
6/19

その2

遅くなりました。新作です!

待っていてくれた方がいたら嬉しいです

「え、今なんて?」


「だから、部活を作るのよ」


「ここに?」


「少し違うわ、ついてきて」


 と言うと、上野はダンボールをどかし始める。


「何するんだよ。こんなダンボールなんてどかして」


「いいから、手伝いなさい。このダンボールをどかさなきゃ開かないのよ」


 何言ってるんだ?こいつは。仕方ない、どちらにせよ手伝わないと帰れないみたいだし。


 俺たちはいくつかのダンボールをどけた。すると、床に扉のような物が見えてきた。


「なんだこれ?地下室か?」


「そうよ、この教室にだけ地下室があるの。アニメ部はここなのよ。」


 上野は取っ手を握ると、その重そうな扉を開く。すると、本当に階段が出てきた。

 先は見えず、薄暗いことからそこそこ深いのがわかる。


 ほんとになんなんだよ、この学校。


「………て、え?今なんて言った?」


「ん?この教室にだけ地下室があるって言ったのよ」


「違う、その後だ。」


「ここよって言ったわ」


「それも、違う。ここよの少し前だよ。わざとか?」


「コホン、失礼。アニメ部と言ったわ。」


 あー、部活と聞いてなんとなくそんな気がしていたがやっぱりそうか。

 俺はそさくさとダンボールを戻し始める。

 こんなこと、やってられるか


「なにしているの?」


「帰るんだよ」


 俺は帰り支度を済ませ、教室を出ようとドアノブに手をかける。

 こんなことに付き合ってられない。


「なら、あなたがヲタクなことバラすわよ?」


「もう、やめてくれよ!俺はもう引退したんだ」


「………」


 上野は今までの強気な態度とは変わって今度は落ち込んだような暗い表情を見せた。


「そ、そんな顔しても無駄だ。俺はもうやめたんだよ。お前も高校生ならその美人な顔つかってイケメンでも捕まえろよ」


「私は!そんなことに興味無いの!私が欲しいのはたった1人、き……」


 上野は言葉を詰まらせて、下を向く…その表情は夕日のように沈み、俺には見えない


「き……?」


「な、なんでもないわ…ほらさっさと手伝いなさい。じゃないと帰らせないわよ」


 ん?なんなんだこいつ。さっきと雰囲気が違うような……

はぁ、そんな顔するなんてずるいやつだ。さっきまで強気だったのに


「わかったよ。やればいいんだろ?」


「フッ、そうよ、さっさとやれば良かったのよ。」


こいつ……だが、今は不問にしといてやる。


 俺たちは、せっせとダンボールを退けていく。どのダンボールにも中身は入ってないのか軽いため余裕だ。

下の方には重いのがあったため、油断は出来なかったが。


 作業すること数分、全ての荷物をどかし扉を露出させることに成功した。やはり、秘密基地感がすごい。世界観がマジでド○クエ


「ほら、行くわよ?」


 上野はポケットから懐中電灯を取り出すと、地下室に降りていく。

 俺もやれやれとため息を吐きながら後をついていった。


「ところで、上野は入学初日でよくこんなところみつけたな」


 忘れそうだから一応言っておくが、今日は入学式だ。この高校にきてまだ一日目なのだ。こんな地下室を調べる時間などない。


「別に普通だわ。だって、この学校の理事長は私の父親だもの。」


「え!?マジかよ」


「嘘をつく理由はどこにもないわ」


「ま、まぁそうだけどな…」


 おいおい、こいつ本当はすげぇやつなんじゃね?

 理事長の娘か、失礼のないようにしないとな……ますます弱味を握られた気分だ。そうこうしているうちに、地下教室に到着した。


「う、うぁ……これは…」


 地下教室はとんでもないことになっていた。壁全体に棚が置かれ、フィギュアやライトノベル、コミックなど数多くのグッズが敷き詰められている。


 天井にはポスターや抱き枕カバーなどある。

 これだけで驚きだが、さらに凄いのがこの地下教室の綺麗さだ。白を基調とした白い壁にゴールドのライン、豪華なソファなどの家具。とてもじゃないが部室だとは思えない。


 さらに、地下室は2部屋あり一部屋は教室1つ分の準備室になっているらしく、ゲームやエロゲー、フィギュアやプラモの類の箱やらが敷き詰められているらしい。飾られているグッズの他に大きなテレビや冷蔵庫などもある。まるで金持ちの豪邸だ。


「驚いたようね、ようこそアニメ部の部室へ」


「驚いた、なんてレベルじゃねぇーよ!部室じゃなくて豪邸だろ」


「うふふ、始めてきた部員はみんな同じようなことを言うって私も言われたわ。」


 おいおい、そりゃそうだろ。これ部室ってレベルじゃない。こいつの親父さんもかなりオタクなのかな?


「どうかしら?これでアニメ部に入る気になった?」


「いや、普通になれねぇーよ!この部だけ金かけすぎだろ!」


「そうでもないわ、こんなのお父様のキャッシュカードで一括だもの。」


「だから、普通じゃねぇーよ…」


 ますます、こいつが分からなくなった。なんなんだこいつは。

 キャラ設定がぶっ飛んでやがる。


「早速だけど、ここにサインと印鑑を貰える?」


 状況が理解できない俺に、ペンとプリントを差し出す上野。

 見るからに入部届けだろう。


「断ったらどうなる?」


「決まっているじゃない。バラすわよ?」


 聞くまでもない答えだった。最初から分かりきっている。だが、ここで入部すれば脱ヲタ計画は終わる。つまり俺の青春はどちらに転んでもBAD END ということだ。


 俺は美少女の顔が悪魔のように変わっていく様を初めて見た。









ありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします


もうすぐテストがあるので、次話の投稿は遅れるかもしれません。


この作品がいいと思ってくださいましたら、感想、ブックマーク、評価、よろしくお願いいたします

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