その1
テスト期間などがあり投稿が遅くなりました。すみません。
新作あがりました。よろしくお願いいたします
「じぁ、また明日から頑張りましょうねぇ~さよなら~」
担任の日暮里先生が言うと、クラスメイト達は皆、席を離れガヤガヤとし始める。
今日は入学式メインの初日のため、授業などの類は一切ない。これで放課後だ。
教室を見渡すと、なんとも青春らしい光景が広げられていた。
友達と行き先を決めるグループや互いのことを話すグループ、カラオケやらゲーセン、ファミレスやらそんな会話が多く聞こえた。
そんな中で俺はと言うと、黙ってリュックを背負い、教室を後にしていた。
ん?何か違くないか?
おかしいよな。俺の青春どこいっの?
今までの努力は?
俺は今日一日の出来事を振り返る……うん。失敗だな
仕方ない、明日から頑張るか。だが、一つだけ過去の俺と決定的に違うことがある。それは俺はこれから家へ帰るわけではないというところだ。
何をするのかと聞かれれば、俺も分からない。
ただ、恐怖の美少女、上野凛に呼び出された俺は空き教室へと向かっているのだ。
ていうか、上野のやつも入学初日からよく空き教室なんて見つけたよな…
ちなみに、拒否権はなく、ここで逆らえば即ヲタクバレらしい。
俺は生徒手帳に書かれている学校案内図を見ながら、校内を進んでいった。
スロープを通り、部活棟1階へと進む。
部活棟もさすがに今日は静かである。普段なら先輩が部活などしているのだろうが、さすがに入学式の日にはどこの部活も動いていない
俺の足音がうるさいくらい静かな廊下を生徒手帳を眺めながらすすむと部活棟一番端の空き教室にたどり着いた。
ここはどうやら荷物おきになっているらしく、すりガラスからみえるシルエットはダンボールなどばかりだ。
俺は一応ノックをしてから静かにドアを開けた。
「失礼しまーす…」
教室のドアをあけるとホコリ臭さが鼻腔を襲った。長年放置されてたであろうこの教室はかなりの破壊力をほこっていた。
全く、この古さ溢れる空き教室で上野は何をしようって言うんだ…
ため息を吐いてから、ダンボールのアーチを進むと教室の中心部に出た
「あら、遅かったわね。誠くん」
日が差し込む教室の真ん中に、開けられた窓から吹き込む風で髪を揺らしながら微笑む美少女、言うまでもない。上野凛だ。
悔しいがこいつの美少女っぷりはこの空き教室でさえも輝かしい空間としてしまうらしい。
不覚にも上野に見とれてしまっていた自分を殺してやりたい。
「お前が早いだけだよ。それと俺の名前は誠だ」
前言撤回。やはりこいつは可愛くない。
「んで、こんなところに呼び出して何すんの?告白?」
「な、何言い出すのよ!気持ち悪い。違うわよ」
気持ち悪いって言われました…冗談通じないヤツめ
「気持ち悪いのはわかったから、何すんの?」
今思うと、全てはここから始まったんだろうと思う。
この時帰っておけばよかったと本当に思う。
だが、この時は引き返したりなんて考えもしなかったんだ……
上野は笑いながら言う。
「ふふふ、決まっているじゃない。部活を作るのよ!」
ありがとうございました。
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