①メイドでご奉仕対決
「ご主人様喜ばせ対決とは!!その名の通り、どれだけご主人様を喜ばせられるかを競う対決なのです!!これは昔から猫族とのケンカに用いられている神聖な対決なのです!!」
族長は熱く語っていたが、正直俺はあまり真剣に聞いていなかった。だってコレ俺何もする事ねえじゃん。
「勝負は3回勝負!!先に2回勝った方が勝ちです!!ではまず1回戦目!メイドでご奉仕対決!!」
メイド?あのメイド?
「ご主人様に仕える者としてメイドのような心がけはいつも必要です!これはそれを試す試練です!!ではヤマト様は普段通りリラックスしててください!メイドがご奉仕しますので、良かったと思う方を選んでください!それでは先行!ハナ!始め!!」
開始の合図とともにハナがやってきた。
「お帰り〜ご主人様!」
「いやお帰りもクソも最初からここにいたじゃん。」
俺のセリフを無視してハナは続ける。
「ご飯にする?お風呂にする?そ・れ・と・も、ボ・ク?」
「じゃあご飯で」
お腹すいたし
「ん〜なかなかのメイド殺しじゃな。さすがヤマトじゃ。のう?アスリ」
「あれを天然でやるから怖いな。」
「て、手強いね。良いよわかったご飯だね。僕、料理には自信あるから。待ってて、今着替えてくるから。」
着替えて戻ってきたハナの格好はエプロンだった。
ただし裸エプロンだった。
「男の人ってこういうのが好きなんでしょう?恥ずかしいけど、僕ご主人様のためなら何でも出来るよ?」
頬を赤らめながら、見つめてきた。
ち、ちきしょう。可愛いじゃねえか。
「わ、わかったから、早くご飯作れよ。」
直視できない俺は目をそらしながら言った。
「フンフフンフフーン♪」
トントントンっと小気味好く包丁の音が聞こえる。
どうやら料理が得意なのは本当のようだ。
しかし……ハナは俺に背を向けて料理を作っているため、そのなんていうか……
「エプロンの隙間からケツが見えとるのう。ヤマトは見ないようにしておるが。」
「あんな奴のケツよりも私のケツをぶっ叩いて欲しいのだがな……」
「お主も闇が深いのう……アスリ。」
「はーい!出来たよ!」
ハナが作ったのは肉じゃがだった。
こっちの世界でも肉じゃがあるんだなぁとしみじみ感じつつ口に頬張ると
「う、美味いっ!!!!」
「本当っ!?嬉しい!」
ハナは俺に抱きついてきた。肌の露出が多いため、温もりを感じる。普段の俺ならココで取り乱しているが、肉じゃがが美味すぎて気にならなかった。
俺が肉じゃがを完食したところで試合は終わった。
「はい!そこまで!次!猫族の娘!!始め!」
「お帰りなさいませ、ヤマト様。」
「いや、だから俺一歩もここから動いてないからね?お前が来たんだからね?お前がただいまだから。」
「ご飯にしますか?お風呂にしますか?そ、それとも、わ、私ですか?」
またもや俺のセリフは無視された。ムカついた俺は意地悪しようとして、
「じゃあお前。」
「え?」
「いやお前くれよ。」
するとミミは、顔を真っ赤にして「は、はい」といい衣服を脱ぎ始めた。
「わ、わわっ!!嘘嘘!!ご飯で良いよ!ご飯で!」
そう言うと少し残念そうな顔をしながらもミミはエプロンに着替えて料理を作り始めた。
ちなみにこちらも裸エプロンである。
一応言っとくが俺の趣味ではない。嫌いじゃないが。
「ヤマトは意気地なしじゃのう…のう?アスリ」
「私の身体ならあげるどころかめちゃめちゃにしても、良いんだがな…。」
「………。」
「はい、出来ました。ヤマト様!」
ミミの作ったのはオムレツである。ミミの料理は何回も旅の途中で食べているだから大体の味はわかる。
「うん、美味い!」
「有難き幸せ。」
そう言うとミミは尻尾をぶんぶん回してピトッと俺の隣で正座し始めた。
そして完食して終了した。
「はい!そこまで!ではヤマト殿。勝敗は?」
「ご主人様!」
「ヤマト様!」
んんと。
「なんか、料理対決みたいになっちゃったけど……勝者は、ハナで!!正直言って肉じゃがは懐かしすぎて補正かかりまくってる。美味しかった!!2人ともありがとう」
「やったああ!!」
「ヤ、ヤマト様………」
ハナはぴょんぴょん飛び跳ねている。
「では1回戦目はハナの勝利とする!少し休憩ののち、2回戦を行う!」
「これ、あと2戦も続くのか。めんどくさいのう。」
確かに、何やってんだろ、俺。




