第九話
朝起きてベッドから起きると足元に異常な冷たさを感じる。
「えっ······」
カーペットが変色するほどそこは濡れていた。
悪寒だけが身体を支配する。
昨日、鍵かけたっけ。
玄関の様子を見に行くと、鍵はかかっていなかった。
よく私生きてたな。
······いや、そんなことより、今日は会社終わったら実家に帰ろう。
実家に電話をし、とにかく家に泊めて欲しい事を伝える。
承諾は貰えたので、会社に行く準備を進める。
会社に着くと何とか仕事を終わらせ、定時でそのまま実家へ向かう。
実家は今の自宅からはそこそこ離れているが、駅からは近いので特に何も無く、辿り着く事が出来た。
「ただいま〜」
「おかえりなさい。詳しいことはわからないけど今日はゆっくり休んでいいわよ」
「ありがとう」
最近は朝にシャワーを浴びてばかりだったので、帰宅直後に温かいお湯に浸かれて、ご飯を食べれることにとてもありがたみを感じる。
「ねぇ、ちょっとスーパーまで買い物に行ってきてくれない?エコバッグの中にメモ入れといたからお願いね」
「はーい」
あまり外に出たい気分では無かったがまあ仕方ない。
どうせここまでは来ないだろう。
スーパーで買い物を済ませ、帰り道を歩く。
足音が聞こえることは無く、無事に実家に辿り着く。
「はい買ってきたよ」
「ありがとね······あ、卵お願いするの忘れたわ。お願い、もう1回行ってきてくれないかしら?ほんとにごめんなさいね」
「はぁ······わかったよ」
走ってスーパーに向かい、なんとか閉店までに会計を済ませられた。
すっかり暗くなっちゃった。
ヒタヒタヒタ。
その音が聞こえた瞬間、思わず走り出す。
しかしあの不快な声は聞こえてこない。
後ろを振り向くとそこには少女はおろか、人影ひとつ見当たらなかった。
ははは、どうやらあの音に毒され過ぎたみたいだ。
さて、帰りますか。
前から少女が歩いて来て、急に停止し、口元を三日月のように歪める。
『繧?▲縺ィ隕九▽縺代◆縺』
あっ。
すぐに逃げ出そうとするが、足がもつれ転んでしまう。
少女が私の口元を押さえつける。
するとまるで水に溺れたかのような感覚が私を襲う。
やばい、息できない。
苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい。
誰か助け······て······。
『私を見殺しにしたこと絶対に許さないから』
段々と意識が薄れゆく中、あの不快で不可解な声がそう言ってるように聞こえた。
『昨夜、女性が道路で溺死しているのが発見されました。警察は身元の特定を進めると共に、連続殺人として捜査を進めている模様です。つぎのニュースです······』
ずっと言ってた『夏のホラー』を投稿できました。
個人的にはホラーより恋愛の方が好きなんですけど、まあいい練習になりました。
あとこういう一気に時間の経過を表すのもやった事なかったんで今後も使ってきます。
次はラーメン・デリバリー投稿しますのでそっちもよろしくお願いします。




