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第七話
気付けば朝になっていた。
寝る、というより気絶をしていたかのような時間だった。
いつものルーティンをこなして平静を装う。
『昨夜、女性が道路で溺······』
テレビを消して会社へ向かう。
今朝の会社はいつもより騒がしい。
「白木さん、知ってる?三浦さん、亡くなったんですって」
「え?」
「なんでも帰り道で刺されたんですって」
専務の言葉は耳を通り過ぎ、代わりに昨夜の花が脳裏を過ぎる。
もしかして······
「そうなんですか。ちょっと用事を思い出したので失礼します」
早足で外へと向かい、花へと電話をかける。
いつまで経っても花は出ず、代わりに無機質な機械音だけが耳を打つ。
自然と舌打ちが零れる。
なんでこんな時に電話に出ねぇんだよ。
デスクに戻り、仕事を始める。
いつでも取れる場所にスマホを置いておきながら。




