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醤油
むむ?何やら、暗雲?
いえいえ、ニーナ食堂は、負けませんよ。
一番大きかったのは、もろみ醤油。
この世界にも、もろみ醤油があったんだ。
味も、ほとんど元の世界と同じ。
そんなに、すごい美味しい醤油ってわけでもないけどさ。
それでも、醤油味が食べられる、という感動。
きっと日本にいたら、当たり前過ぎて分からない。
行商人のおじさんが持って来てくれた時の高揚感ときたら、もう。
あぁ、この感動を誰に伝えようか。
そうだ、神様だ!
「神様!ありがとうー!私、ここへ来て良かった!頑張るからねーーーっ」
私が大声で叫び、喜ぶのを、村人がどんな気持ちで聞いていたのかを、私は知らなかった。
ラザはニーナをじっと見詰めていた。
「やはり、神と繋がっておったか」
ラザは近くの村長に合図をする。
「村長、今日も皆に声を掛けておくように」
村って、良くも悪くも、そこだけでの共通概念があると思うんです。
しきたり、みたいな。
そういうのって、人をまとめるのには必要だったりするわけで。
面白いなぁと思うのです。




