同志…イベント発生!
いつもお待たせしてすみません。
気長にお付き合いしていただけたら嬉しいです。
記念式典自体は
滞りなく終わった。
チートな陛下を守るようにドラゴンなアビ様がその後ろを陣取り
お偉いさんらしき数名がその脇に控える。
そして、皆で陛下のお言葉を頂く
アビ様の本来の姿に合わせたのか?黒で統一された陛下。
その ただ唯一の声が会場内に響く。
それは、長ったらしいどっかの校長や社長とは違い
シンプルだが皆を奮いたたせるには充分というスピーチ。
最後に陛下が締めくくる。
「国に忠誠を捧げた同志達よ。
我が手に力ある限り、其方らの家族を、隣人を、故郷を、奪わせない。
クラフトに栄光を‼︎ 」
会場の空気が震える。
カリスマってほんとズルいよね〜俺様発言。
同じ言葉でも他の人なら響かない。でも、陛下の言葉であるってだけで説得力が違う。
陛下の愛が…国を人を土地を【守る】って意志が伝わって来て
感動しちゃった。
私でさえこうなんだから、この国の人達は幸せだよね〜
自国愛ってこういうこと言うんだろうな〜
いい式典だった。
ただ・・・私はというと
初っ端のアビ様サプライズにて
最初の方は、しばらく思考回路がショートして固まってしまっていた
というのが本当のところだ
…けど
そこんとこは多分・・失態とは言わないだろう。
うん。
大丈夫。
ちょこっと呆然としちゃったけど、どうせ式典中の会場内は私語厳禁
皆さん、もちろん主役である陛下を観ていたはず…なので
アホの子の様に私が口開けてたのだって見られてはいないはずだ…
ええ…きっと
大丈夫。
うん。うん。
〜危うく淑女にあるまじき失態を起こすとこだったよ
セーフ。これはきっとセーフである。
でも、次から気をつけようっと
てへ。
式典も終了して会場内がザワザワとしだしたが、まだ私達は移動出来ない。
どうやら、お偉いさんらが退場してからしか動けないらしいですね。
もちろん、公式行事初参加の私は知らなかったのだが、
いつ移動するのかと私がソワソワしていたのに気付いたお兄ちゃんが教えてくれた。
お兄ちゃんってマジ気が利いて博識でカッコいい。
自慢の兄に甘えたくなったのでお兄ちゃんの袖口を引っ張って抱っこをねだる。
おっと家族席の皆さん。いい笑顔ですね〜
皆さんも式典が終わったので緊張がほぐれたのかな?
私と一緒ですね〜 同志ですね〜。ふふふ
ん。
実は、陛下のスピーチに感動した、私の目下の人気ワードは【同志】
なんかカッコよかった。
なので意味もなく使ってみた。
グフフ〜飽きるまで連発しちゃうぞ〜
ん。同志アロヴァンさんが心なし震えてますが、大丈夫でしょうか?
トイレか?
ソワソワして落ち着き無いですよー
同志アロヴァンさんは大人なのでマナーもご存知なはず
ってことは相当ヤバイのでは?
大丈夫か同志よ?
ついには立ったり座ったりを繰り返しだし、どう見ても怪しい。
あまりに心配なので声をかけてみる。
「どうしたの?」
と…食いつき気味に同志が口を開く
き・・聞いて欲しかったのね?
ど…同志 落ち着いて〜
「う・・産まれそうなんです。」
「え?ええ〜?」
私とお兄ちゃんの声が重なった。(こんなとこまで息ぴったりって…地味にちょびっと嬉しい)
しかし、これは同志の一大事である。




