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リトライ中です。多分…  作者: うるうる
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乙女のときめき…連携。

お久しぶりです。更新遅れましたが、楽しめていただけたら幸いです。

時間はあっという間に過ぎて行く

なんだかんだで

気づけば、とっくに時刻は正午を過ぎてしまっていた。


そして現在、陛下との謁見を終えた私たち家族は、ある場所へと案内されている。


ここは先ほどとは打って変わって、人通りが多くて賑やかな区画のようで

今も騎士さんや侍女さんらが忙しげに行き交っています。


人懐っこい案内人(王子)の人脈か?

皆、忙しそうにしているのに、声をかけてくれるのには驚きます。

そして例に漏れず、王子はその一人一人と世間話をしだすのです。


オイ・オイ・・・

仕事どうした?ってツッコミ入れたくなるほど王子は自由人です。


メロン姉さんが慣れた様子でそれを無視して

さっさと先に進み出さなければ、きっと時間内にたどり着かなかったでしょう。

マジで惚れます。メロン姉さん。



目的地は 式典招待客の控え室。


(要は城に宿泊していない、城下からやって来た各国の大使や貴族の為の一時的な控え室。いわゆる大部屋です。)

控え室と言ってもそこは国家行事ですから規模でかいので、実際は何百人も収容出来るホールですがね




なぜ、用意された部屋に行かずにここに来たのか?って・・・思ったでしょ。


ふふふふふ・・・もちろん理由はありますよ!


ズバリ!! 私のお腹が空いているからです。


えへへ、お腹空いてなぜに大部屋かって?


どうやら情報通の王子の話によると

私達の部屋にも軽食・・くらいなら用意されているらしい。

でも…大部屋には種類豊富なバイキング方式の料理があるらしいのです。

それも、いろんな人に対応する為に

いつもではお目にかかれないような珍しい料理も揃っているとのこと

王子が調理場の知人から直接聞いた情報なので確からしいのです。


と・・なれば、ね〜


そっちに行きたいじゃん。ね〜


『バイキング』


これほど心躍るフレーズにときめかない乙女はいない!!


いや。


このフレーズでときめけるならいくつになってもそれは【乙女】なのだ!!


乙女はちょびっとずつ、味わいたいのだ。

この世のすべてを



と・・いうことで

いざ出陣です。

廊下までいい匂いが漂って来ていて、お腹が鳴りそうだよ〜


ドアを開けると、そこには夢の世界が・・あああ・・ん?


幼児の私にとってテーブルは高すぎてメニューがチェック出来ないので

そのまま、お父さんに抱っこされたでままで戦場に挑もうと思っていたのですが


誤算でした。


ここのバイキングは立食タイプの様です。


皆さん。座ってがっつり食べないんですね・・

手にお皿を持ったまま摘む程度に召し上がっていらっしゃいます。


・・・・しかも、皿が小さい。


小皿に一品ずつとか…めんどくさいな。

理想は味比べしながら、一気に十何種類をちょびっとずつ食べたかったのだが・・

大人なら片手で5枚は持てたが、なんせ今は手が小さすぎる。(前世の私は、食道楽に明け暮れている間に各指で小皿を挟んで扇の様にして4枚と手首に1枚乗せて合計5枚を1度に運ぶ技術を習得していた。)


と・・いうことは、このままではお父さんが食いっぱぐれる?(皿持ち&抱っこ係兼任の為)

それは申し訳ない。

どうしよう。



しかし、無情にも時《式典の開始時間》は迫っている。



だが、神は天使(リコ)を見放さなかった!

そこに救世主(おっぱい&王子コンビ)が現れた。


皆さん、心おきなく食事をどうぞ・・


嬉々としておっぱいを振るわせたメロン姉さんが私を抱き上げ

顔を利かして侍女からトレイをGETして来た王子が私の目前にそれをかかげる。


トレイには大量の小皿が乗っている。

それら総てには美味しそうな料理がすでにおさまっていた。


王子がニコニコと料理の説明をしながらそれを食べさせてくれる。



私も幸せだし、王子とメロン姉さんも喜んで給仕してくれている。

これでお父さんも食事にありつける。


有無を言わせず見事で絶妙な連携プレーだ!



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