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初めての王宮4

魚のがいいです。


豚肉も嫌いじゃないですが断然、魚のがいいのです。


ピンク色の豚です。

肉より脂が多そうです。


豚が人間になっています。


ピンク色の髪から脂の匂いがします。(整髪料)


豚人間は豚より不味そうです。


「ご健勝は何より、この度は御婚約おめでとうございます」

「ありがとう、貴方も招待されていたんだね。ロデオ伯爵」

「陛下からの御誘いですぞ、多忙の中どうにか予定を入れましたよ。それで、そちらが婚約した相手ですかな?」


「見れば分かるでしょ」


首にアレストファ公爵家当主の紋章が刻まれた首輪に夜会のダンスパートナーの相手である。


婚約者でなければ誰だ。


「幼い御嬢様であったので、婚約者の方はどちらの者ですかな?」

「貴族ではないよ」

「おや、それでは公爵夫人として些か、大変ではありませんかな。庶民は貴族の礼儀も知りませんからな」


「無礼だよ。伯爵程度が公爵に劣ると……」


「いや、いや!心配申し上げているだけで不敬など!ただ、そちらの娘はただの婚約者なのでしょ?」


首輪の意味も知らない名ばかりの伯爵。


リンが庶民と知って下に見るが今のリンはリン=アレストファ公爵夫人だ。


庶民ではない。


「お父様、公爵様に失礼ですわ。申し訳ありません、公爵様」


娘のメディアが父を咎めながらもリンには、けして謝罪はしない。


「おお、これは失礼しました。公爵殿、娘のメディアです。妻に似て美しく、気立ても良く、今は王宮で淑女教育を受けておるのです」

「メディアと申します」


ピンク子豚は臭いです。


なんですか、これは!?

花の匂いにしては臭すぎます!!


トイレの芳香剤の原液の匂いです。


鼻が曲がりそうです。


「娘は予てより、公爵殿にお会いしたいと言ってましてな。我が娘ながら器量も良く、ぜひ公爵殿とお付き合いをと思いましてな」

「嫌ですわ、御父様。それに公爵様にはすでに婚約者がいますわ……」


旦那様の婚約者は私です。


でも、今は空気をを吸いたくありません。

臭すぎます。


「リンどうしたの?」


旦那様は臭くないのですか?

私は物凄く、気持ちが悪いのです。


「少し、気分が………」


これ以上は話せません。

これ以上、空気は吸えません。

吸いたくありません。


「馴れない夜会に疲れたのではないかな?メディア庭にお連れしてはどうかね?」

「はい、御父様。お庭なら気分も優れますわ」


「俺が連れていくから、君はいらないよ」


「公爵殿にはお聞きして欲しい話があります。婚約者は娘にお任せ下さい」

「女同士だから話せることもありますわ。こちらへ、どうぞ」


外に行きます。


子豚はいりませんが庭までの案内に必要です。


「お言葉に甘えて、少し風にあたってきてもよろしいですか?」


臭くて堪らないのです。


「………いいよ、だけど約束は守りなよ」


約束を念押しされましたが、許可がおりたので頷いて子豚の後に着いて行きます。


子豚は先程まで喋ってましたが、外に出ると喋ってきません。

臭いけど煩くなくて良いです。


城の庭は広いです。

池もあります。


魚はいますかね?


「いいわよ。出てきてちょうだい」


子豚が立ち止まり、声を掛けると男が五人、女が二人出てきました。


「馬鹿ね。のこのこ着いてくるなんて」

「庶民だから考えなしなのよ、きっと」

「公爵様もこんな子供の何処がいいのかしら」


何処かで見た顔ですが忘れました。


「どちら様でしょう?」


「なぁ!貴女が私の足を踏んだのでしょう!!」

「白々しいっ!貴女のせいで公爵様に、はしたないとっ言われたのよっ!」

「何が婚約者よ、公爵様には貴女なんか相応しくありませんわっ」


ああ、遊んだ人でした。


また、遊びたいのでしょうか?


相応しくないと言われましたが婚約者なのですが、どうすれば良いのでしょうか?


「黙ってももう、遅いですわ………貴方達、やってしまって」


「恐いな、お嬢様方は」

「でも、かなりの上玉だぜ?」

「マジでいいのかよ……子供とヤるのは久しぶりだな」

「結界は張ってあるんだろ?」

「魔道具で張ってあるから叫ばれても、問題ないぜ」


男が笑いながら近付いてきます。

男も女も臭いです。

外に出たのに意味ないのです。


「お嬢ちゃん、俺達と遊ぼうかぁ」

「お兄さん達、優しいから恐くないよ」


「早くやってよ!そんな子、泣き叫んで傷物にでもなればいいのよ!せっかく、楽に毒で殺してあげようとしたのに………その子が悪いのよ!なんで貴女が公爵様の婚約者なの!?」


「お~怖い怖い」

「お嬢ちゃんは可愛いね。珍しい髪色だ……お嬢ちゃんみたいに、純白なんだろ?」


「気色が悪い髪。病気かしら」

「庶民の出ですもの治療も儘ならないのよ」


煩いのです。

臭いのです。

お姫様語は疲れました。

ドレスも頭も重いし、靴は窮屈です。


お城もお姫様も王子様も見ました。

お菓子もあります。


もう、用はないのです。


でも、せっかくなので遊びます。


遊びに誘われたら断らないのが主義です。


旦那様との約束は


「遊ぶのはいいけど、服は汚さないでね」


です。




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