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第15話 あの…どちら様です?

「……あえ?ちょっちょまっ(あれ?ちょっとまっ)()きにょうのはしぇーれ(きのうのはせいれい)ーのけはいをしゃぐる(のけはいをさぐる)やつやないにょ(やつじゃないの)?」


ルナは先程ミルヴェから精霊から好かれる気と聞いたが、実際やったのは気配を探ることだったことを思い出して質問してみる


「え?そーだっけ」


(…あ、もしかして、精霊って長く生きるからかなり些細なこととかってあんまし覚えてないのかな…)


ミルヴェは顎に手を当てて少し考えるポーズをした後、思い出したようにはっと顔を上げた


「…あー、たしかにやったねそれ。ごめんね。言い間違えた」


「おいおい、しっかりしろよー」


「と言いつつミルヴェが間違えてたのに何も突っ込まなかったよね…もしかしてロクーレムも忘れてたの…!?」


「い、いや!?俺は忘れてなんてないぞ!」


「「「ほんとぉー?」」」


3人が聞くと、ロクーレムは顔を真っ赤にして答えた


「ほ、本っ…と……っああー!!もう!そうだよ!嘘ですよ!わるぅございました!」


「ふっ…ロクーレムの意地っ張り」


「あ!おいミルヴェ!なんだそのニヤついた顔は!?まじイラつく!!」


精霊王2人がそんな言い争いをしているとレオルードが冷たい空気を纏わせ、静かに近づいて言った


「ちょっと僕達を置いて勝手に喧嘩しないでくれる?」


「「すみません!」」


(…寝てた鬼起こしたねぇ…笑顔なのに背景黒いんですけど……怖っ…)



実はレオルードは怒ると物凄く怖い

それは何故かと言うと──



──普段は常にニコニコしてて穏やかなのだが、怒ると周りが凍りつくのでは?という勢いで周りにブリザードを吹かせて静かに怒るからである


「はぁ…さて、早く次の練習始めよう」


「「はいっ!」」


(2人とも即答…敬礼までしてるし。)


「で、何やればいいんだっけ?」


「精霊魔法の練習です」


「具体的にはどんな?」


「そうだなー…まず精霊魔法の説明をさせてくれ。実は精霊魔法って普通の7つの魔力とは少し違うんだよ」


え?そうにゃの?(え?そうなの)


「あぁ。これに関する具体的な説明は後でするからとりあえず簡単に言うと、他の火・水・土・風・光・闇・時の魔力は自分の体、もしくは外から取り入れて使う魔力だろ?」


「「うん」」


「だか精霊魔法は違うんだ。外などから魔力を取るのではなく、精霊と自分の体内にある魔力をねり合しで作る少し変わった魔力なんだ」


「「へぇー」」


「だからこの魔法は精霊とのコミュニケーションが大切だ。少しでも会わないとかなり威力が落ちるからな。お前らはまだ小さいから合わせるなら今のうちからやって慣らしておいた方がいい」


(ロクーレムも意外と頭使って考えてるんだなー)


「おいそこっ!なんか今失礼なこと考えてなかったか!?」


「ぅえっ!?えと…にゃ、にゃんにょこと(な、なんのこと)?」


「………」


(うっ…なんかめっちゃジト目で見られてる…)


「まぁいい。今回はゆるしてやる!」


(上から目線っ!)


「ほら、さっさと始めるぞ!」


「はぁい」




************************




「よし、じゃあまずやってみろ。昨日教えたはずだからやり方は分かるだろ?」


いちにきえできうよう(いちにちでできるよう)|ににゃるわきぇあうか《になるわけあるか》()!」


「いや、出来るとは思ってねぇよ?ただいt」


「一日で何処まで自力で出来るのか見てみたいんだ。…でしょ?」


「おい勝手に被せてくんなっ…て、お前っ!いつから居た?!」


(…わっえ?!どちら様です!?)


ロクーレムが振り向いた先には、白銀色の腰まで来る髪をして黄金色の瞳をしたボッキュボンなナイスバディを持ち、綺麗めな凄く整った顔をしている小さな妖精が居た


ルナティアナとレオルードはぽかんとした表情をしてその妖精を見ていた


「え?「よし、じゃあまずやってみろ」ってロクーレムが言ったあたりかしら?」


「さっきじゃねぇか!?」


「そうなるわね」


「久しぶりだねぇヒーリア」


「ミルヴェ!久しぶり!」


精霊組が楽しく話し始めた時、正気に戻ったレオルードがそのボッキュボンなボディを持った精霊に質問した


「あ、あの、ヒーリアさん…でしたっけ…?あなたは一体…」


「あ、挨拶がまだだったわね。そうよ。私の名前はヒーリア。光の精霊王をやっているわ!」


「「え」」


ひかいの(ひかりの)しぇーれーおー(せいれいおう)!?」


「えぇ。なんか楽しそうだったから来ちゃった!てへっ」


ヒーリアは周りに光の粒でできた花を飛ばしながら茶目っ気たっぷりにてへぺろポーズをした


「ねぇ私とも契約しない?」


「「する!」」


「…あっ、でも、たくさんの精霊さんと契約しても大丈夫なのかな…」


「そこら辺なら大丈夫。契約する時や魔法使う時に魔力取られるだけでこれといって体に障るような事は無いわ」


「そうなんだ…なら良かった」


「ふふっじゃあいくわよ!名前は?」


「僕がレオルード。こっちの妹がルナティアナだよ」


「了解!」


『我、光の精霊王ヒーリアの名において、汝らレオルード、ルナティアナとの契約を結ぶ』


(…何回見ても契約する時のこの魔法陣のキラキラ綺麗……)


「……よし、契約完了!これからよろしくね、2人とも!」


「よろしくね!」


よーしく!(よろしく)


「さて、ねぇミルヴェ、ロクーレム」


「「ん?」」


「私も一緒に2人に魔法教えてもいいかしら?」


「全然いいぞ」


「うん。増えるのはいつでも歓迎だよ」


「やった!よーし、じゃあ張り切っていくわよー!」


「「えぇーー…」」


(教えてくれる人が増えるのはいいけどこれ以上スパルタ訓練になるとか無理ぃぃぃぃ!)







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