10. 富士
14時35分、富士駅に到着。
例によって出口は南北に分かれているが、地図を発見。「ふじさんめっせ」と「ロゼシアター」も気になるが、2キロぐらいあるな・・・。隣にある、駅周辺の詳細図に目を移す。富士市交流プラザというのが、近くにあるな。ちょっと頑張れば大きめ公園もあるが、ちょっと足裏が痛んできたので、無理なくいこう。富士市交流プラザに行って、ちょっとぐるっと回って帰って来る、これでいいかな。という訳で、プラザがある方の北口へ。
富士駅からは、意外と富士山が見えなかった。電車の中からの方が良く見えたぐらいだ。富士本町通りという通りに下りて初めて、左上の部分が少しだけ顔を覗かせた。
この富士本町通りは、商店街のようだ。シャッター街ではないが、賑わっているとも言いづらい。でも、富士市民のみなさんの生活が感じ取れるような、そんな商店街だ。
プラザを目指して信号を左に曲がったところで、メロンパン屋さんがあった。ちょっと小腹も空いてきたので購入。プラザで食べよう。
プラザに着いた。すぐ前に公園では、遊具で子供が遊び、ベンチでおじさんが談笑している。私も空いているベンチで、買ったばかりのメロンパンをいただく。サクふわで美味しい。最近、パン屋でパンを買っても冷めてることが多いのだが、普通に温かかった。
メロンパンを食べ終え、プラザの中へ。図書館と、会議室や多目的ホールなどがあるようだ。正面には間近に迫った朗読会のポスター。元は10/12に予定されていたものが、台風19号の接近に伴い1/5に延期したようだ。英断だと思う。自然が持つ力というものは、本当に凄まじい。富士山のそばに住むみなさんは、日々それを強く感じているのではないだろうか。
富士市民憲章が壁に掲示されていた。「富士山のように」の言葉で始まる5つの項目がある。誇りというものは大事なもので、ぜひとも、日本一の山の名を冠する街の憲章として、これを大事にしてほしいと願う。
プラザ内に、国際交流ラウンジなるものがあった。中に入るのは気が引けたが、見たところ、外国語教室のようなものだった。曜日ごとに、英語や中国語など分けているらしい。
2階は、ホールや会議室利用者以外は入れないようだ。3階にはテラスがあるようだが、今日と明日は富士女子駅伝開催の準備に使うようで入れず、断念。
プラザを後にし、ちょっとぐるっと回って駅に戻ることにした。まずは東に行って商店街に戻り、北に行って最初の信号で東、しばらく進んだ所で南東に曲がり、適当なところで真南に向かい、線路とぶつかったら駅に向かうルートだ。地図はカメラで撮ってあるから、怖くない。
プラザに向かって来た時とは反対側の通りで、商店街を目指す。交差点では、建物の合間から富士山が見える。
ほどなく商店街に復帰し、北へ。途中であった洋服屋さんで、「卒業式用制服レンタル」の看板とその制服。卒業式なのにその学校の制服を持ってないって、あるのか・・・? それとも、制服のない学校に通う人たち向けだろうか。謎だ。
予定通り、最初の信号を右へ。進んだ先で、税務署発見。税金、なんとかなりませんか・・・。
その先には、何やら大きな工場。煙突もいくつかあり、うち1つは現在進行形で白い煙が出ている。どの会社だろ・・・看板があり、名前的には材料系の会社のようだ。社宅もある。うちの会社は、寮も社宅バンバン削って、今となってはただ1つ寮が残るだけになったなあ。コスト削減が叫ばれる世の中だが、社員への福利は大事にしていただきたいものだ。
その工場の向かいには、小学校。富士山を毎日見て、子供たちが育っていくのですね。
道は、北東方向にカーブしたあと、ようやく、地図に載っていた南東に曲がる交差点が現れた。だが、これを進んでいると、道路の上を大きな配管が通っていた。これをくぐること自体は構わないが、これ、工場の敷地だよな・・・?
案の定、関係者以外は通れないようだった。やむなく、西へ向かう。その後の突き当たりでも南には行けず、結局大通りに向かわされることに。
だがここで、富士駅で降りてから初めて、富士山がはっきりと見えた。せっかく「富士」の名を冠する駅で降りたのだから、こうでなくっちゃね。
さて、でもそろそろ駅に戻りたい。この厄介な工場の南側に行ける道を求めて、東へ東へ。南に行けたと思ったらまた工場にぶつかり東へ、なんてこともありついには写真で撮った範囲から外れてしまった。足裏の痛みも強くなってきたぞ~?
鉄道会社や観光協会に1つお願いしたい。公共の場に置く地図に、一般人が通れない私道を乗せないで・・・!
にしてもこの辺り、大手もあるからか紙を扱う会社が多い。ギュウギュウの紙ブロックが積んである施設も見かけた。富士は、紙づくりの街とも言えるかも知れない。
そんなこんなで、ようやく東海道線と合流。今ちょうど下り電車が通ったから、次のやつだな。もうだいぶ傾いてきた夕日を受けながら、駅までの道を歩いた。




