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11. 富士川

 16時05分、富士川駅に到着。「ふじがわ」ではなく「ふじかわ」と読む。

 北を向いてるはずだがすぐ前は山で、富士山は見えない。改札は1つで、出口はこれまでのパターンを崩し、北と東に分かれていた。東の方は、連絡橋で線路の向こうに行く。


 目的地は決まっている。駅の名前にもなっている富士川だ。富士駅・富士川駅間の移動でも通ったのだが、大きな川だった。富士山を見るには良い場所だろう。


 さて、どっちの出口だ? とりあえず目の前にある北口から出てみるか。階段を下り、地図を求めてバス停の方を見ると、富士山が見えた。あれ、あっちの方角か・・・? ということは、ここでは線路が南北に走っているのか。目の前の山は、西だな。


 バス停のそばに、地図発見。行くなら、「富士河川敷憩いの広場」がいいだろう。大きめの通りだけで辿り着けそうだ。現在地を示す赤い丸印も、線路から富士川側に打たれてるから、北口で正解だったようだ。

 ただ紛らわしいのが、この「地域案内図」と、その右下にある「自然歩道コース案内」で、なぜか左右が逆転している。多分、デカデカと置いてある「地域案内図」の方が間違ってる。図では駅の右方向に富士川があるが、目の前の線路で富士駅方面は左だ。さっき川をまたいだのだから、左に行くのがいいだろう。アテにならないので地図の写真は撮らず、すぐそばにある車道を進み始めた。



 夕日で雪化粧がオレンジに染まる、富士山に向かって歩く。おお、いいですねえ。大して寒くもなく、天気にも恵まれて良かった。てか、雨降ったら傘さしてメモ取りながら歩くとか無理。その時のやり方も考えないとな。


 足裏の痛みがヤバくなってきたので、コンビニと下り坂になってる路地の間の段差で休憩。そろそろ着いてもいい頃だが、あとどれくらい歩けばいいんだ・・・? やむなく、タブレットを取り出し地図サイトを開いた。


 ・・・あっぶねぇ! なんか変な方向に進んでた。このままでも川には着くが、角度的にかなり非効率。しかも行こうと思ってた「富士河川敷憩いの広場」とは駅基準で90度違う。あの駅前の地図、左右だけじゃなくて上下も逆になってやがった。しかも、現在地を示す丸印、線路を挟んで反対側に付いてたんじゃねぇか! 北口にある看板の現在地表示の丸印が反対出口の位置に打ってあるとか、誰が予想できるんだよ、マジで・・・。


 おかしいと思った時点で、ネット検索しなきゃダメだったね。とりあえずここで軌道修正だ。このまま路地を進んで、途中で左に曲がれば富士川に出られる。そのまま「富士河川敷憩いの広場」まで南下して、駅に戻る三角移動にしよう。


 が、左に曲がる道が現れなかった。あれ・・・? しかも、線路にぶつかって行き止まり。右に曲がらされてようやく線路をくぐることができた。なんか間違えた。今思えば、コンビニのそばにあった、中学校に入っちゃいそうで避けた道が正解だった気がする。あの道ちょっと細かったんだよ・・・。航空写真も、見ておくべきだったか。



 道を間違えまくったが、ようやく、河川敷に行ける上り坂が姿を見せた。上り終えると、これまで建物などで見づらかった富士山が、その全てを見せてくれた。もう太陽は隠れてしまい、雪化粧は白に戻ったが、まだ明るいのではっきり見える。すぐ目の前にある、巨大な配管みたいなやつは何だろう。なぜか、橋の欄干のようなものも立派についている。


 河川敷に下り、富士山を背にして南下開始。正確な地図を見た後だから言えるが、駅を出て真東に進むと最短距離で川に行けて、そこから富士山を見ながら線路にぶつかるまで北上、後は線路沿いに帰るだけ、がベストだったな。

 今回のは、体力的にも、時間的にも、旅レポート的にも良くなかったので反省だ。分からなかったら、即、調べよう。


 5時の鐘が鳴った。暗くなってきてるし、そろそろ今日の宿も考えないとな。


 南では、新幹線の線路が川を渡っている。結構な頻度で、人々を数時間で東京から京都まで運ぶ新幹線が通っていく。新幹線には何回も乗ってきたが、あんまり富士山見てないな。ここを通るなら山側の席だと見えるから、意識してみよう。


 その新幹線線路の少し手前で、憩いの広場の看板があった。野球はできそうなぐらいの、広い芝生広場だ。ここを使う人はいないが、さっきからたまに、自転車やランニングで通る人は居る。ダンスの練習をしてる人は居ない。

 電車から見たので分かることだが、この川、砂利や緑が多くて、川自体の幅はそこまでではない。水の見える位置まで行くのは厳しいので、ここで駅に戻ることにしよう。


 タブレットを出して調べると、新幹線線路のすぐそばから河川敷を脱出できるようだ。結構南に来てしまったようで、駅は北西方向だ。インターネットという現代文明に感謝しつつ、駅への道を歩いた。



 辿り着いた東口に、案内地図のようなものはなかった。こっちの方が川に近いのに、何で・・・?

 それに代わって案内をさせて頂くと、駅の東口を出て突き当たりを左、しばらく進むと「左に曲がると線路をくぐれる交差点」があるのでそこを右、あとはひたすら真っ直ぐで河川敷に着きます。この時期だと、富士山に夕日に当たるタイミングは、夕方4時から4時半頃。富士川駅へ、ぜひお越しください。


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