君の居る場所
このページは藍那サイドの話です。
今日は加奈と遊ぶ約束をしている。
「相変わらず遅いなぁ・・・」と私が呟くと・・・
「ごめん・・・待った?」と加奈が走ってきた。
「走ったりしたら髪がグチャグチャになっちゃうでしょ?」と私は加奈の髪を手で梳いた。
「藍那にそんな事言われる日が来るなんて・・・」と加奈はビックリした顔をして言った。
「んじゃ・・・行きますか?」と私は加奈に言った。
「トリマ疲れたから喫茶店に入ろう?」と加奈は答えた。
「ところで・・・まだ先輩と一緒だったんだ?」と加奈が言った。
私は「・・・・。」何も答えれなかった。
「そんなに先輩がいいの?」と更に加奈が言った。
そんな話をしてると「ココに入ろう!」と加奈は私の手を握って店に入った。
席に着くと「んで、さっきの話の続き・・・」と加奈が言うと「何にしますか?」と店員のおねぇさんが来た。
「んーとアイスコーヒー・・・藍那は?」と加奈が言った。
「私はオレンジで・・・」と慌てて答えた。
おねぇさんが行くと「どうなの?」と加奈は話を戻した。
「どうなのって・・・たっちゃんはいい人だよ!」と私は言った。
「このままずっと一緒に居るの?」と加奈が言った。
「たっちゃんが居てくれる限りは一緒に居たいと思う・・・」と私はチョット弱気になって答えた。
「じゃあ・・・先輩が居なくなったら藍紅の所に行くの?」と加奈は体を前に出して私に顔を近付けた。
「そんな事、今更出来ないよ・・・」と私は顔を下に向けた。
「お待たせしました!」と店員さんが飲み物をテーブルに置いた。
「藍那。先輩はとっくに藍那の事・・・」と加奈は言いかけた。
それを私は「私は・・・」と話を切った。
「私は・・・まだたっちゃんに何も出来てないの。」と続けて言った。
「藍那がそう思ってるだけで先輩はもう・・・」と加奈が言いかけてため息をつき話を続けた。
「藍那がずっと先輩にくっ付いてたら先輩も先に進めないと思うよ?」と加奈は優しい声で言った。
「だってもう決めたの・・・たっちゃんが居なくなるまでは側に居たいって・・・」と私は加奈の目を見た。
「はぁー・・・藍那も頑固ねぇ。実は、先輩に相談されたの!先輩は藍那の幸せを願ってるよ?藍那の幸せは何?」と加奈が言った。
たっちゃんがそんな事を?・・・と私は心の中で言った。
「私の幸せは・・・たっちゃんが幸せになる事」と答えた。
「それじゃ・・・2人とも幸せになれないよ?」と加奈はため息を付いた。
「・・・・。」私は何も言い返せれなかった。
私が居ない方がたっちゃんは幸せになれるの?と心で考えてた。
「全く・・・藍那の幸せは藍紅と居る事でしょう!」と加奈は言った。
「先輩の事なら加奈に任せて?先輩も変わらずカッコイイし!」と加奈はウインクしながら言った。
「でも・・・」と私が言うと
「先輩もくれないわけ?藍紅を返したんだから先輩を貰う権利ぐらいあってもいいんじゃない?」と加奈は笑った。
「たっちゃんと話してみる・・・たっちゃんに振られたら加奈にお願いしてもいい?」と私は答えた。
「もちろん!先輩は藍那を手放して加奈の所に来るから!」と加奈はまた笑った。
「それも寂しいかも・・・」と私は微笑みながら言った。
「たっちゃん話があるの・・・」と私は夜、たっちゃんに言った。
「何?」とたっちゃんが答えた。
「たっちゃんの幸せって何?」と聞いた。
「俺の幸せは藍那が幸せになる事」とたっちゃんは微笑みながら言った。
「私が側に居ない方がいい?」と私は言った。
「・・・・藍那の幸せはココに無いからな?」とたっちゃんはチョット悲しい顔をした。
「私の幸せはたっちゃんが幸せになる事だよ・・・」と言った。
「それじゃあ・・・」とたっちゃんが言った。




